出版社内容情報
2025年は、昭和が始まって100年、さらに終戦80年です。そこでGHQとの折衝で日本人の矜持を示した白洲次郎が「知れば知るほど泣ける」シリーズに登場します。敗北で卑屈になる日本の官僚や政治家に対し「敗北したが、奴隷になったわけではない」と鼓舞し、日本人としての誇りをもって理不尽なGHQの命令ととことん闘った男です。他人に責任を押し付けず、自らがすべてを背負って戦後を生き抜いたジェントルマンの物語。
【目次】
内容説明
大臣にもならず、亡くなった後は葬式もせず戒名ももらわなかった白洲次郎。彼は自らのプリンシプルのもと、日本を占領したGHQにも臆せず徹底的に戦った。最高司令官のマッカーサーに対しても譲らなかった。その後、日本の復興のために、戦前からの商工省を改組して通商産業省を立ち上げ、日本を貿易立国に導き、東北電力の会長になると只見川電源開発に邁進した。英国仕込みのダンディズムと武士道の精神を持った男、白洲次郎の生き様を描く一冊。
目次
第一章 知られざる白洲次郎の素顔(火中の栗を拾う男 登場!白洲次郎 自ら買って出たGHQとの交渉;誰も語らなかった白洲次郎 GHQと渡り合えた 類まれなる「知謀家」 ほか)
第二章 GHQとの戦い(GHQ民政局との対決1 平気で嘘をついてくる連中 目には目を、歯に歯を;GHQ民政局との対決2 民主化を強引に進める民政局 それに立ち向かう次郎たち ほか)
第三章 日本の復興(通商産業省の発足 日本経済の発展のためには貿易の発展が必要だ;銀座で殴り合った永野重雄 一日でも早く日本を復興させたかった次郎 ほか)
第四章 生と死(届いた兄の訃報 背におぶってくれた兄は社会の弱者に心を病んだ;オイルボーイ 親友ロビンの贈ったスコッチを終生愛した次郎 ほか)
第五章 プリンシプルな生き方(米軍の基地なし独立を求めた白洲 戦争反対であった次郎は憲法の戦争放棄を支持した;英語で啖呵を切った次郎 政治家にならなかった理由はうまく話せないから!? ほか)
資料編