出版社内容情報
大手メーカーの会長・磯田孝之助が起こした交通事故の裁判は、真実が捻じ曲げられ十分な求刑がなされずに終わった。
司法に限界を感じた衿須鉄児は弁護士を退職。「合法復讐屋」エリスとして生き始めた衿須の前に現れたのは、件の事故で父親を亡くした少女・楓だった。
そして二年後。「秘書」メープルとしてエリスの事務所で働く楓のもとに「孝之助が殺された」というニュースが……。
内容説明
大手メーカーの会長・磯田孝之助が起こした交通事故の裁判は、真実が捻じ曲げられ十分な求刑がなされずに終わった。司法に限界を感じた衿須鉄児は弁護士を退職。「合法復讐屋」エリスとして生き始めた衿須の前に現れたのは、件の事故で父親を亡くした少女・楓だった。そして二年後。「秘書」メープルとしてエリスの事務所で働く楓のもとに「孝之助が殺された」というニュースが…。
著者等紹介
三日市零[ミッカイチレイ]
1987年生まれ、福岡県出身。慶應義塾大学卒業。第21回『このミステリーがすごい!』大賞・隠し玉として『復讐は合法的に』で2023年にデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
タイ子
108
シリーズ第三弾。シリーズ中で一番面白かった、何せ、これまで語られなかった主人公のエリスの過去、そして小学生にして頭脳明晰の秘書のメープルの正体が明らかになるのだから。エリスの元に事故で死んだ父親の復讐を依頼してきた少女。それがメープルとの出会いだった。クールに知的に法の範囲を超えず鮮やかにメープルの依頼に応えたエリス。だが復讐した相手が何者かに殺され、メープルが誘拐されるという予想外の展開。いつも心をどこかに預けてあるようなエリスが今回は悩み、戸惑い、傷つく姿を余すことなく見せてくれる。魅力的な主人公だ。2025/03/21
ハゲおやじ
68
第3弾。今回は 前作まで謎だった エリスとメープルの過去 と 二人の出会い が描かれている。キーとなるのは、自動車事故を起こしたジジイ。真犯人は まさかであり 悲しい結末ではあるが、エリスとメープルの絆の深さを垣間見たラストでもあった…って 楓って優秀なんだけど 小学生の可愛らしさは 全く無いよね(この発言は 今流行りのハラスメントかなぁ)。ケンとエリスの関係も 同級生って事くらいしか わからないね。そうそう、今回は長編って事なんだよね~。このシリーズは 続いて欲しい と思っているんだけどなぁ。2025/03/21
はにこ
59
シリーズ3作目にしてメープルの過去が明らかに。実際にあった事故のことを思い出すような内容だった。復讐をして事件は一件落着かと思いきや、それから新たな事件が。自分が大切に思っている人を告発するのはキツいね。メープルは子供ながらにすごい覚悟。エリスもメープルもお互いが大切なのがよく伝わる。この巻を経て、このシリーズが益々楽しみになった。2025/10/06
aquamarine
56
シリーズ三作目は、時間を戻してメープルとエリスの出会いの話。エリスがなぜ復讐を請け負うようになったかも含め語られる。メープルが小学生らしからぬ行動をするのもきっと彼女の生い立ちがそうさせるのだろうと切なくなった。(車が苦手なのはこのせいか!)二話目はその二年後。その自動車事故の加害者が殺害され、ふたたび彼らは事件に巻き込まれていく…。リーダビリティは抜群。エリスがどれだけ考え準備し、葛藤するかが手に取るようにわかる。私にはケンがいてくれることが救いに思えた。夢中で読んだ。ぜひ今後もシリーズを続けてほしい。2025/09/04
さっちゃん
54
エリスが弁護士事務所を辞め、LRE社を立ち上げるきっかけとなった自動車暴走事故。その被害者がエリスに裏メニューの復讐を依頼してきた…「少女」。エリスの事務所でメープルが秘書として働き始めて2年。自動車暴走事故の加害者が殺害される事件が発生。エリスとメープルは事件に巻き込まれていくが…「訣別」/エリスとメープルの出会いの物語となるエピソード0と、二人が過去に折り合いをつけて新たな一歩を踏み出す物語に夢中になって一気読みしてしまった。これ、まだまだシリーズ続いてくれるってことでいいのよね?楽しみに待ってます!2025/03/19




