出版社内容情報
都知事選後も話題に事欠かない石丸伸二氏。独自の話し方「石丸構文」はいまだに話題になっていますが、これは典型的な京大生の考え方からだ、と京大出身の著者は指摘します。本書は京大が東大と大きく違う点はどこか、京大出身者の多くがなぜ石丸構文や思考になりがちなのか、入試問題やキャンパスライフ、授業のアプローチからわかりやすく解説します。
内容説明
彗星のごとく現れた希代のトリックスター・石丸伸二氏。独特の言い回しや「質問返し」で話題になった「石丸構文」の源流はどこにあるのか?それは典型的な京大の話法や思考法から来ているのではないか―。本書は京大卒の社会学者が、京大出身者の多くがなぜ石丸構文や突き抜けた思考になりがちなのかという理由を、入試問題やキャンパスライフ、授業など、様々なアプローチからわかりやすく解説する。
目次
序章 石丸伸二は「京大話法」か?
第1章 京大の魅力
第2章 京大と学歴
第3章 京大の生活
第4章 「京大思考」とは何か?
第5章 社会学から見た「京大思考」
第6章 加藤秀俊に見る「京大思考」
第7章 インテリなき時代の京大思考
著者等紹介
鈴木洋仁[スズキヒロヒト]
1980年東京都生まれ。神戸学院大学准教授。博士(社会情報学)。京都大学総合人間学部卒業後、関西テレビ放送、ドワンゴ、国際交流基金、東京大学などに勤務。並行して、東京大学大学院学際情報学府博士課程修了。専門は歴史社会学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件
- 評価
-
akky本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
trazom
103
石丸伸二氏の言動を京大という枠組みで評価されてはかなわんと慌てて読んだが、結局、煽情的なタイトルに嵌められただけかもしれない。「京大構文」も「京大思考」も、その定義は全く曖昧で、歴史的な考察もせずに、著者が在学した20年前のイメージだけでの論述は、社会学者の姿勢として如何なものだろう。あとがきに「京大でまとめられたくない。京大思考というコンセプトに当てはめられたくない。おそらく、この本を手に取って下さった京大出身者もそんな雰囲気を共有しているのでないか」とあるが、分かってるならこんな本を出すなと言いたい。2025/03/10
Hiro
15
石丸分析から始まって、かなりカジュアルに述べていたものが、後ろ半分になると社会学者2人の言動を京大的に結びつけるあたり、いかにも“いか京”だった▼なんでも石丸言動について、某有名人へのインタビューがぽしゃったとか。本人インタビューに持ち込む算段だったのかな▼そもそもの計画が甘かったかな😆2025/05/22
らっそ
8
タイトルから安冨歩先生の「東大話法」を思い出した。安冨先生は京大のご出身なので、頭のいい人は方法に関心がいくのかな。本の内容と石丸さんはあんまり関係がないように思えた2025/04/28
くぅ
4
京大卒業生の私の中での代表は作家の森見さんだ。あの森見節がどこから来たかといえば、本書でも触れられていた通り、京大で継承されてきた「京大話法」なのだろう。著者も京大話法で話を進めるため、やはり読みづらい笑。しかし、私も好きなのだ。話が行ったり来たりして、主客が転倒して、自分を中心に展開する文章が。だからといってはおかしいが、京大の人と話をしている時間は絶対に脳が活性化する。高校の元教師を思い出した。2025/04/14
kaz
3
在籍した年代にもよるだろうし、石丸構文を京大の話法に結びつけることに説得力は感じられない。後半は面白いが、全体としては疑問符が付く。図書館の内容紹介は『2024年の東京都知事選挙で話題になった石丸伸二氏。独特の言い回しや質問返しで話題になった「石丸構文」の源流は京大の話法や思考法から来ているのではないか? その理由を、京大卒の社会学者が様々なアプローチで解説』。 2025/07/16