出版社内容情報
2024年の大河ドラマ『光る君へ』では、紫式部と彼女をとりまく貴族たちが描かれます。本書では、『源氏物語』の主人公・光源氏のモデルとされる藤原道長と紫式部にスポットを当て、人物像を丹念に詳解するとともに、当時の雅な宮廷文化や、貴族の生活や文化、たしなみについて触れていきます。
内容説明
藤原氏が大きな勢力を持った平安時代。天皇との外戚関係に基づく摂関政治はなぜすぐに終焉を迎えたのか。また、この時代に最大の権力を握った藤原道長はどのような人物だったのか。道長に仕えた紫式部が世界最高峰の文学といわれる『源氏物語』を生み出した背景とは。道長と『源氏物語』にまつわる謎に迫る!
目次
藤原道長と『源氏物語』をめぐる謎(藤原氏が権力を独占したのはなぜか?;なぜ藤原道長が絶大な権力を手にしたのか?;摂関政治はなぜ、短命に終わったのか?;光源氏のモデルは藤原道長なのか?;藤原道長と紫式部は愛人関係だったのか?;『源氏物語』執筆の依頼主は藤原道長だったのか?;藤原道長の「望月の歌」の真の意味とは?)
第1部 藤原道長と摂関政治の栄華(藤原氏とは何か?;平安貴族の政治;摂関政治の誕生;藤原道長の生涯1;藤原道長の生涯2;藤原道長の生涯3;藤原道長の生涯4;なぜ摂関政治は短命に終わったのか;藤原道長と女性たち;藤原道長と紫式部)
第2部 紫式部と『源氏物語』の世界(紫式部の生涯―紫式部とは誰か?;『源氏物語』の成立と構成;第一帖~第五十四帖・全編あらすじ解説;『源氏物語』の和歌;藤原道長年表;紫式部年表)
著者等紹介
本郷和人[ホンゴウカズト]
1960年、東京都生まれ。東京大学史料編纂所教授。東京大学・同大学院で石井進氏、五味文彦氏に師事し日本中世史を学ぶ。史料編纂所で『大日本史料』第五編の編纂を担当(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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