宝島社文庫<br> 口ぶえ―折口信夫作品集

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宝島社文庫
口ぶえ―折口信夫作品集

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  • サイズ 文庫判/ページ数 224p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784299047007
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

醜く穢れた気持ち、これが恋なのだろうか――。

折口信夫の同性愛は母なき受胎による学問と歌の継承である。――大塚英志(漫画原作者・小説家)
その愛の形から注意深く目を逸らされてきた人の、さびしく、切実な夢。――清家雪子(漫画家)

大阪の中学に通う、安良。彼は同性である同級生、渥美に想いを寄せている。
一方で、安良はがたいが良い上級生の岡沢に迫られていた。強引な岡沢と清らかな渥美、二人の間で安良は揺れ動く――。
著者の自伝的小説「口ぶえ」のほか、師匠まで惑わせる美少年を描いた「身毒丸」、
著者の名作「死者の書」の原点である幻想小説「神の嫁」、さらには怪異小説「生き口を問う女」を収録。
〈解説〉持田叙子(近代文学研究者)

内容説明

折口信夫没後70年企画。大阪の中学に通う安良。彼は同性の同級生、渥美に想いを寄せている。一方で、安良はがたいのいい上級生の岡沢に迫られていた。強引な岡沢と清らかな渥美、二人の間で安良は揺れ動く―。表題作「口ぶえ」ほか、師匠まで惑わせる美少年を描いた「身毒丸」、著者の名作「死者の書」の原点である「神の嫁」、さらには怪異小説「生き口を問う女」を収録。

著者等紹介

折口信夫[オリクチシノブ]
1887年、大阪府西成郡木津村生まれ。天王寺中学を経て國學院大學卒業。のち國學院大學教授、慶應義塾大学教授。国語学・国文学・民俗学・芸能史を研究し、独自の学風を築く。また釈迢空の名で歌人・詩人としても知られる。1953年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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HANA

68
折口信夫の小説四編を収録。ただしほとんど未完。表題作は著者流の「ヰタ・セクスアリス」であるが、兎角自然の情景描写が素晴らしい。特に飛鳥への旅の描写と言ったら…。個人的には「生き口を問う女」が収録されている点で満点。読むのは二度目だが、大阪を舞台にした怪談で一二を争う作品だと思っている。白昼の大阪を舞台にした白昼夢めいた物語が、柔らかな大阪弁と奇妙な諧謔と共に語られるのは読む者をして幻惑させずにはおられない。未完が惜しまれるが、中途まででも十分恐ろしい。少年愛、古代、怪異と著者の一面が存分に出た一冊でした。2024/01/26

❁Lei❁

20
大阪の中学に通う美少年・安良の恋模様を描いた表題作「口ぶえ」。上級生の岡沢から無骨ながらに言い寄られたり、同級生の渥美と手紙でやりとりをしたり……その繊細な筆致は、静かな田舎の情景と調和し、心臓の鼓動まで聞こえてくるようでした。汗をかくのは、夏の蒸し暑さのためだけではないでしょう。胸がどきどきして、こわいながらもその先まで進んでみたくなるような、ほとばしる恋心。折口の弟子の自伝『わが師折口信夫』を読んでみて、折口はきっとこういう心の交感を求めていたんだろうなあ、と想像しました。2024/11/06

恋愛爆弾

15
表題作を読みながら私の中のベジータが「がんばれ折口信夫‥‥‥おまえがナンバー1だ!!」と言っていた。最終回まであんなにも遠いのに。2023/11/12

roughfractus02

9
文学の発生に神との交流を仮説した著者は、人間社会から疎外され放浪する者との交流を文学のテーマとし、書き手を依代と見なしたようだ。本書は少年の同性愛を扱う「口ぶえ」、同性愛の旅芸人(異人)が主人公の「身毒丸」、神の霊を降ろす巫女を描く「神の嫁」、生霊の口寄せに翻弄される「生き口を問う女」)の、他界との交流を描く4作品を収録する。表紙絵で誤解するのはBL的に読まれる表題作だろう。「口ぶえ」は古来「うそぶき」なる神を招く行為であり、読点の多い短文節の連鎖は、声(文字)にならない息が「うそぶき」に向かう道を示す。2025/03/29

栗山いなり

6
民俗学の巨匠・折口信夫の短編4篇を収録した短編集。4篇中3篇が未完ってどういう事!?内容よりもそっちが気になった。事情があって完結出来なかったのかそれともやる気が無くなって完結させなかったのか…2023/10/07

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