内容説明
「今日の健診でみた自閉症の子も、お母さんバリバリの津軽弁なのに、本人は津軽弁しゃべんないのさ」―津軽地域で乳幼児健診にかかわる妻が語った一言。「じゃあ、ちゃんと調べてやる」。こんなきっかけで始まった「自閉症と方言」研究は10年に及び、関係者を驚かせる結果をもたらすものとなった。方言の社会的機能を「意図」というキーワードで整理するなかで見えてきた、自閉症児のコミュニケーションの特異性に迫る。
目次
自閉症は津軽弁をしゃべんねっきゃ
北東北調査
全国調査
方言とは
解釈仮説の検証
方言の社会的機能説
ASD幼児の方言使用
ASDの言語的特徴と原因論
家族の真似とテレビの真似
ことばと社会的認知の関係
かず君の場合
社会的機能仮説再考
方言を話すASD
「行きます」コミュニケーションと意図
著者等紹介
松本敏治[マツモトトシハル]
1957年生まれ。博士(教育学)。公認心理師、特別支援教育スーパーバイザー、臨床発達心理士。1987年、北海道大学大学院教育学研究科博士後期課程単位取得退学。1999年、博士号取得(教育学)。1987~1989年、稚内北星学園短期大学講師。1989~1991年、同助教授。1991~2000年、室蘭工業大学助教授。2000~2003年、弘前大学助教授。2003~2016年9月、弘前大学教授。2011~2014年、弘前大学教育学部附属特別支援学校長。2014~2016年9月、弘前大学教育学部附属特別支援教育センター長。2016年10月より、教育心理支援教室・研究所『ガジュマルつがる』代表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆいまある
はっせー
しいたけ
ホークス
アナーキー靴下