出版社内容情報
人生は一切なりゆき、行きがかり――
ネコの虜、85歳と86歳が「自分勝手」の極意を語る
下重「私たちはどうして、これほどまでにネコに惹かれるんでしょうね。」
養老「人間と違って、ものをいわないからじゃないですか。ものをいったら憎たらしくなることもあるかもしれない(笑)。」
現在80代半ば。
敗戦によって、「世の中の正義」が一夜にしてひっくり返る理不尽・不条理を目の当たりにし、
社会が押しつけてくる「ものさし」を根底から疑うようになった、養老孟司さんと下重暁子さん。
「社会性などまるでないネコのほうが、よほど信頼できる」と養老さんは語ります。
本書は、「90歳の壁」を目の前にしたお二人が、それぞれのネコ愛を基軸に、
老いや病、日本社会が抱える歪(ひず)みなどについて縦横無尽に語る対談企画。
しなやかに生き、素直に死んでいくネコたちの後ろ姿から、
「生き物として、ラクなあり方」のヒントを素描する一冊です。
【目次】
まえがきにかえて 養老孟司
第一章 ネコと暮らせば
第二章 ヒトという病
第三章 90歳の壁
第四章 まるに始まり、まるに終わる
あとがきにかえて 下重暁子
内容説明
迷惑かけてナンボ。「雑音」は聞き流す。無駄な抵抗はしない。85歳と86歳が「自分勝手」の極意を語る。
目次
第1章 ネコと暮らせば(養老さん、危機一髪;「独立した人格」をもっていた、まる ほか)
第2章 ヒトという病(「ともあろうものが」という呪縛;小言や説教を聞き流す力 ほか)
第3章 90歳の壁(「まだ生きていたんですね!」;予定調和で死を迎えたくない ほか)
第4章 まるに始まり、まるに終わる(教育が子どもの「好き」を削ぐ;唯一の友達は蜘蛛だった ほか)
著者等紹介
養老孟司[ヨウロウタケシ]
1937年、神奈川県鎌倉市生まれ。東京大学名誉教授。医学博士。解剖学者。東京大学医学部卒業後、解剖学教室に入る。95年、東京大学医学部教授を退官後は、北里大学教授、大正大学客員教授を歴任
下重暁子[シモジュウアキコ]
1959年、早稲田大学教育学部国語国文学科卒業後、NHKに入局。アナウンサーとして活躍後、68年に退局しフリーとなる。民放キャスターを経て、文筆活動に入る。公益財団法人JKA(旧・日本自転車振興会)会長、日本ペンクラブ副会長などを歴任。現在、日本旅行作家協会会長を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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