出版社内容情報
副業推進で注目されるレッツ株式会社の社長が、移動中のヘリコプターの機内で殺害された。
同乗した副社長、専務、常務の三人は社長の指示でアイマスクとヘッドホンを装着し大音量で音楽を聴いていたという。
物的証拠も自供もないため、警察は三人を釈放せざるをえない。三人は、会社に戻っても沈黙を続ける。
そこで、副業推進部長の若槻早苗が頼ったのは、お客様相談室の西園寺係長だ。
彼は類いまれな共感力を活かし、「赦しのサクラメント」なる“懺悔ビジネス”を立ち上げ、二足の草鞋を履き業績を上げているからだ。
紆余曲折の末、三人は懺悔をすることになるが、西園寺は守秘義務を盾に何も語らない。
果たして犯人は?
そして物語はどんでん返しの結末を迎えることとなる。
第19回『このミステリーがすごい!』大賞の「隠し玉」作品。
大森望氏推薦「クレーム対応の達人が“赦し”ビジネスで驚異的な才能を発揮する展開など、企業コメディとしてはじゅうぶん魅力的」。
内容説明
ワンマン社長の鶴の一声で全社員に副業が義務づけられたレッツ株式会社で、副業推進部長の若槻早苗は社内の副業率をあげるべく日々奮闘していた。だがあるとき、件の社長が搭乗していたヘリコプター内で殺害されてしまう。乗り合わせた三人の役員たちがそれぞれ容疑を否認する中、若槻は「赦しのサクラメント」なる副業を始めた変人・お客様相談室の西園寺を頼って会社の危機に立ち向かう!
著者等紹介
阿部考二[アベコウジ]
1959年、愛知県生まれ。東京大学卒業。現在は一部上場のIT企業で取締役を務める傍ら、大学や政府系ファンドでベンチャーの育成を担う。第19回『このミステリーがすごい!』大賞・隠し玉として本作で小説家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
うまる
けんさん
Kanonlicht
よっしー
NAOAMI