宝島社文庫<br> 伝染(うつ)る恐怖 感染ミステリー傑作選

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宝島社文庫
伝染(うつ)る恐怖 感染ミステリー傑作選

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  • サイズ 文庫判/ページ数 384p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784299013620
  • NDC分類 933
  • Cコード C0193

出版社内容情報

コレラ、ペスト、エボラ、コロナ……
人類を襲い続ける万余の感染症の謎を、作家はミステリーで解き明かし、癒してきた。
それは未来永劫続く人類の営みなのだ。――海堂尊(作家・医学博士)

パンデミックの恐怖が「謎」を生む――
今だからこそ読みたい、古今東西の傑作ミステリー8編!

古来より、人類は何度となく感染症の脅威に直面してきた。ミステリーの世界でも、始祖ポオの時代から、それは常に馴染み深いものとして身近に存在している。果たして「理知の文学」であるミステリーは、疫病をいかに描いてきたのか。新型コロナウイルスの流行する今だからこそ広く読んでほしい、コナン・ドイルから西村京太郎まで、古今東西の「感染症」にまつわる傑作短編アンソロジー。


エドガー・アラン・ポオ「赤死病の仮面」
国中に悪疫の蔓延るなか催された壮大な仮面舞踏会に、突如現れた仮面の男の正体とは?

アーサー・コナン・ドイル「瀕死の探偵」
感染症に侵されたという錯乱状態のホームズを前に、駆けつけた友人のワトスンは――。

フリーマン「悪疫の伝播者」
老猫院の寄付箱に入っていた不思議な品物。名探偵ゾーンダイクが科学捜査で謎に迫る。

マーキー「空室」
万博で沸くパリの旅館に宿泊したアメリカ人母娘。だが忽如として母親が消失してしまう。

西村京太郎「南神威島」
無医島に赴任してきた青年医師を待ち受ける奇妙な風習。やがて島に伝染病が発生し……。

皆川博子「疫病船」
平凡な母娘間で起きた殺人未遂事件に影を落とす、とある復員船を見舞った悲劇とは?

梓崎優「叫び」
疫病の蔓延する集落で発生する連続殺人。全滅必至の状況で、なぜわざわざ人を殺すのか。

水生大海「二週間後の未来」
新型ウイルスの流行で頓挫した殺人計画。あなたはステイホーム中にプランを練り直す。

内容説明

古来より、人類は何度となく感染症の脅威に直面してきた。ミステリーの世界でも、始祖ポオの時代から、それは常に馴染み深いものとして身近に存在している。果たして「理知の文学」であるミステリーは、疫病をいかに描いてきたのか。新型コロナウイルスの流行する今だからこそ広く読んでほしい、コナン・ドイルから西村京太郎まで、古今東西の「感染症」にまつわる傑作短編アンソロジー。

著者等紹介

千街晶之[センガイアキユキ]
1970年、北海道生まれ。立教大学卒。1995年、第2回創元推理評論賞を受賞。2004年、『水面の星座 水底の宝石』で第4回本格ミステリ大賞評論・研究部門と第57回日本推理作家協会賞評論その他の部門を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

HANA

69
古くはポオの赤死病から近くは現在進行形のコロナまで、疫病に絡むミステリを洋の東西問わず集めたアンソロジー。コロナもそうだが疫病という次々に人が命を落としている中での殺人は如何なる意味を持つか。という命題かな。ポオは別格として西洋作品が病を事件の背景の一つとして使うものが多いのに対し、日本作品は時代が近いせいか渦中にある人間心理を扱っているものが多い気がする。ただ題材が題材なだけに両者とも陰鬱。個人的に面白いのは皆川博子「疫病船」と西村京太郎「南神威島」かな。とあれコロナの流行っている現在、臨場感が凄い。2021/07/20

さっちゃん

52
コレラやエボラからコロナまで、様々な伝染病をテーマにした古今東西八編のアンソロジー。それぞれの作風で違った雰囲気が楽しめる一冊。西村京太郎「南神威島」がマイベスト。2021/04/29

ネコベス

30
疫病や感染症をテーマにした8篇を収録したアンソロジー中短編集。ホームズが謎の病にかかりワトスンに助けを求めるアーサー・コナン・ドイル「瀕死の探偵」、貧しい離島に赴任した医師を待ち受ける恐怖を描く西村京太郎「南神威島」復員兵を乗せ帰国した船にまつわる悲惨なエピソードを巧みに描いた皆川博子「疫病船」が良かった。2022/07/27

マツユキ

15
ポオの『赤死病の仮面』が読みたくて、購入。他にドイル『瀕死の探偵』、皆川博子『疫病船』、西村京太郎『南神威島』も読めて、お得なアンソロジー。伝染病がテーマで、書かれた年代もバラバラですが、その時代、舞台の空気を感じられました。伝染病は怖いですが、人間も厄介だな。初めて読む作家さんでは、水生大海さんの『二週間後の未来』が、ちょっと前の話で、面白かったです。2021/10/01

うーちゃん

14
古今東西の"感染症"を扱った短編アンソロジー。装置の一部のような使われ方なのかなと思いきや、結構ストレートに感染症の恐ろしさを描いているものが多くて驚いた。ポーの「赤死病の仮面」なんて流石の一言。ブリューゲルの「死の勝利」を思い出した。皆川博子「疫病船」は、実の母を殺そうとして逮捕された女の動機とは何なのかという謎で引き込んでからの、あの陰鬱なラスト・・。私はこの2編が特に印象に残った。今の時代必読とまでは言わないけど、このご時世を映して編まれた個性的なアンソロだとは思うので、読んでみては如何でしょうか。2021/10/19

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