河岸段丘の謎 大地は海が削った

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  • サイズ A5判
  • 商品コード 9784297159856
  • Cコード C3044

出版社内容情報

川の流れが、大地を削り、地形をつくる――その“常識”は、本当なのか?

本書は、揺るぎなく信じられてきた地形学の定説に疑問を投げかけ、その根幹に潜む大きな謎へ読者を誘う、地形ミステリーシリーズ第4弾。
今回迫るのは、川に沿って続く階段状の不思議な地形、『河岸段丘』です。

河岸段丘をつくるのは、運ばれた土砂が平らに積もる「堆積」と、川底が深く削られる「侵食」。それが地殻変動や気候の変化によって何度も繰り返すことで、階段状の地形が現れると考えられています。
川のそばにあるものなので、「堆積」も「侵食」も川の仕業。それを疑う人は、一人もいないでしょう。

一方、同じように海岸に現れる階段状の地形を「海成段丘」といいます。
こちらはその名の通り、海が成因とされる段丘ですが、場所が異なるだけで、その様子は河岸段丘とそっくりです。

ここで一つの疑問が浮かびます。

『河岸段丘』をつくったのは、本当に川なのか?

100年続く地形学の歴史の中で、誰も疑わなかった、河岸段丘の“河成説”に疑問を突きつけ、さらに地形をつくった真犯人が本当に川なのかを問い直す、待望のシリーズ最新作です。


【目次】

■旅の準備
河岸段丘が分からない/河岸段丘とは河成段丘のこと/場所の違いが成因の違い?/〝真犯人〟は川? それとも海?/川が〝犯人〟とする根拠は?/オンとオフは気候変動のおかげ/階段地形は隆起のおかげ/行き詰まっている河成説/昔はできたけれど…… /あるべき所にない/15分で降参/テーブルをつくったのは誰?

■第1日 不可解な河岸段丘
修行の修士論文/淘汰の悪い礫層の不思議/源流域の礫層の謎/秘境駅に隣接する〝ガチ河岸段丘〟/もはや安易に口に出せない/分水嶺の横の厚い礫層/ときには視野を狭めて集中!/段丘面で合流しない川の不思議/河岸段丘は〝誤認逮捕〟?/削って溜めて、また削って?

コラム vol.1「青紫色」
コラム vol.2「不安」

■第2日 原点は秩父盆地
秩父盆地は段丘の宝庫/背面になりかけている尾田蒔面/まな板の上の鯉/段丘の下を覗きたい/荒川が運んだの?/さはやかに…… /つくづくと…… /札所を導いた地形の違和感/自然がつくったテーマパーク/〝雲形侵食〟も捨てがたい

コラム vol.3「錯視」
コラム vol.4「研究者」

■第3日 原点は海
原点はお台場/石垣に刻まれた海の痕跡/海がつくった天然の〝ひさし〟/断層洞窟は誰が削った?/荒川が削ったといわれているけれど…… /山奥には不釣り合いな海の景色/違和感が札所をつくった/まだまだあります海の痕跡/タイムマシーンがなくとも……

コラム vol.5「テーマ」
コラム vol.6「古典」

■第4日 甌穴は語る
誰も疑わない甌穴の成因/甌穴は川がつくった?/甌穴の底がヒント/河川の狭窄部に多い甌穴/海食台は甌穴の産物/日本一?の野上の甌穴/〝洗濯槽〟が回らない!/〝藍より青い〟四万ブルー/車窓から見つけた海の痕跡/忍術でもつくれない/海の痕跡に再会/懐手して…… /隆起があれば問題は解決/いま見ているのは最後の掘削工事/海が削った敷居と鴨居/律儀な仕事は誰のおかげ?/誰も並んでいない/掘っているのに掘れてない?/川は大地を下刻しない/そこに川が流れているから……

コラム vol.7「宇宙見物」

■第5日 南国土佐をあとにして
36年ぶりの再会/気持ち悪いタフォニ/背中合わせの山と海/ご推察の夫婦岩/あこがれは孤高の孀婦岩/孤高が二つで夫婦岩/海岸で見つけた未来の天然記念物/老老介護の夫婦岩/山を見て海を感じ、海を見て山を想う/ニッキの味は手結の味

■第6日 地形の魅力度ランキング
ちょっと言い訳/大子町周辺の地質巡検/海が削り出した断層破砕帯/地質の違いが滝をつくった/〝裏見の滝〟は海の痕跡?/日本一の純白の羽衣/気になるのは、やはり滝壺/漆黒の巨石帯/巨石が語る海の記憶/ひと

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