内容説明
歴史(ヒストリー)は虚構(フィクション)なのか。過去の出来事は復元できないのか。ニーチェからフローベールまで、表象と真実をめぐるギンズブルグの最新論集。
目次
序章 歴史・レトリック・立証
第1章 アリストテレスと歴史、もう一度
第2章 ロレンツォ・ヴァッラと「コンスタンティヌスの寄進」
第3章 他者の声―近世初期イエズス会士たちの歴史叙述における対話的要素
第4章 空白を解読する
著者等紹介
ギンズブルグ,カルロ[Ginzburg,Carlo]
歴史家。1939年イタリアのトリーノに生まれる。ピサ高等師範学校専修課程修了。長らくボローニャ大学で近世史講座の教授職にあったのち、現在はカリフォルニア大学ロスアンジェルス校で教えている。邦訳のある主要著書に杉山光信訳『チーズとうじ虫―16世紀の一粉挽屋の世界像』(みすず書房、1984[原著1976])、上村忠男訳『夜の合戦―16-17世紀の魔術と農耕信仰』(みすず書房、1986[1966])、竹山博英訳『神話・寓意・徴候』(せりか書房、1988[1986])、竹山博英訳『闇の歴史―サバトの解読』(せりか書房、1992[1989])、上村忠男・堤康徳訳『裁判官と歴史家』(平凡社、1992[1991])、森尾総夫訳『ピエロ・デッラ・フランチェスカの謎』(みすず書房、1998[1994])
上村忠男[ウエムラタダオ]
1941年兵庫県尼崎市に生まれる。1968年東京大学大学院社会学研究科(国際関係論)修士課程修了。現在東京外国語大学大学院地域文化研究科教授。学問論・思想史専攻。著書に『ヴィーコの懐疑』(みすず書房、1988)、『クリオの手鏡―20世紀イタリアの思想家たち』(平凡社、1989)、『歴史家と母たち―カルロ・ギンズブルグ論』(未来社、1994)、『ヘテロトピアの思考』(未来社、1996)、『バロック人ヴィーコ』(みすず書房、1998)ほか、訳書にギンズブルグの上記2訳書のほか、G・B・ヴィーコ『学問の方法』(共訳、岩波文庫、1987)、同『イタリア人の太古の知恵』(法政大学出版局、1988)、B・クローチェ『思考としての歴史と行動としての歴史』(未来社、1988)、G・C・スピヴァク『サバルタンは語ることができるか』(みすず書房、1998)、A・グラムシ『知識人と権力』(みすず書房、1999)など多数
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