出版社内容情報
プログラミングの学習では「文法を学ぶ」ことに重点が置かれているため、学習を進めていってもいったいこれで何ができるようになったのかがわからず、興味が薄れていってしまうことがよくわります。
本書では、「基本をしっかりおさえる」ことはもちろん、もっと根本的な「どう考えればプログラムを作ることができるのか?」や「ひとつひとつの基礎をどのように組み合わせてプログラムを作っていくのか?」ということに重点をおいています。
そして、多くのプログラミングの書籍ではあまり扱われていない「なぜ、その処理が必要なのか?」ということを解説しています。これは、必要性を感じなければ理解は難しいと考えたためです。「プログラミングの技術として必要になるから」というのではなく、「ある目的をプログラムで実現するにはこんな処理が必要になるから」という視点で必要性を説きます。
プログラミングを勉強していくときにつまらなくなる原因のひとつが「これを覚えて何の役に立つの?」と思うこと。この感覚をなくすため、新しい記述を覚えるごとに「ここまでの理解で何ができるか」と、具体的な利用場面を述べています。
C言語プログラミングの入門者が、最初の一歩を本書で学ぶことにより、プログラムを作るときの考え方がみえてきて、次のステップに戸惑うことなく進めるでしょう。
内容説明
「どう考えればプログラムを作ることができるのか?」「ひとつひとつの基礎をどのように組み合わせて作っていくのか?」「なぜ、その処理が必要なのか?」本書では、そんな根本的な「プログラミングの考え方」に重点をおいている。そして、プログラムの「何を学んだ」ことにより「何ができるのか」と、具体的な利用場面を例示し、必要性を感じながら理解を深めることを目指す。入門者が最初の一歩を本書で学ぶことにより、次のステップに戸惑うことなく進めるはずだ。
目次
第1部 C言語プログラミングの基本構造(プログラムってなんだろう?―プログラミング言語とは;はじめの一歩―記述規則を実践理解;データを入力して、結果を表示してみよう―入出力処理;プログラムの処理の流れを理解し、使いこなす1―分岐処理;プログラムの処理の流れを理解し、使いこなす2―繰り返し処理;たくさんの値を記憶する―配列の利用;データを保存する・保存したデータを読み込む―ファイルの利用)
第2部 アルゴリズムを組み立てる(プログラムで文字を扱うには?―文字と文字列の取り扱い;文字列をもっと自在に扱うには?―文字列処理の関数利用;新しい機能を設計する―独自に関数を作る;関数を呼び出して活用する―標準ライブラリの利用;データをまとめて管理する―構造体;アドレスとポインタを活用し中級プログラミングに挑戦;プログラミングの道はまだまだ続く―その他の記述方法)
著者等紹介
西村広光[ニシムラヒロミツ]
1972年、石川県金沢市生まれ。信州大学卒・同大学院了。工学博士。日本学生相談学会認定、学生支援士。神奈川工科大学情報学部情報メディア学科教授。大学のCSERTとして日々苦悩し戦う毎日(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。