出版社内容情報
数学で扱うかたちをモチーフにデッサンを描く“数学デッサン”を、手にとって鑑賞しやすい1冊にまとめました。それぞれの作品には著者のエッセイが添えられ、作品を見て、文章を読んで、心ゆくまで数学デッサンが鑑賞できます。数学とアートが重なるとどういう感じになるのだろうと興味を持たれた方や、前著『数学デッサン教室』を読んでもっと作品を見てみたいと思われた方などに、広くおすすめです。
目次
第1部 多面体(正多面体;半正多面体;星形多面体;5つの正四面体による複合多面体;一様多面体;空間充填多面体;双曲空間と正多面体;正二十面体の変化形;マゾッキオ)
第2部 曲線と曲面(回転面;トーラス;アステロイドトーラス;バラ曲線;アルキメデスの螺旋でできるかたち;対数螺旋でできるかたち;ペルコ対;セパタクローのボールと絡み目;メビウスの帯とクラインの壺)
第3部 心躍るかたち(メンガーのスポンジ;立体版のコッホ雪片;ローレンツアトラクタ;カタランの極小曲面;ルーローの四面体;ソディの6球連鎖;クエン曲面)
著者等紹介
瑞慶山香佳[ズケヤマヨシカ]
美術作家。数学で扱うかたちを鉛筆や色鉛筆で描く“数学デッサン”や、数学をモチーフにした作品を制作。1981神奈川県横浜市生まれ。2003大妻女子大学家政学部被服学科卒業、博物館学芸員課程修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
けんとまん1007
39
描かれている図形の造形としての美しさ。それは、美しいだけでなく、楽しさや、そこからくる不可思議さも感じてしまう。調和という言葉が浮かぶ。改めて、数学という世界の一部ではあるが、深遠さを感じてしまう。2024/01/11
azu3
2
美術作家がいろいろな図形(立体が多い)のイラストを描き、数学にまつわる簡単な解説をつけたもの。けっこう内容は難しいが、イラストはキレイ。子どもの頃に遊んだ、歯車の穴に鉛筆をさしてぐるぐる描くと模様が完成するアレ、スピログラフというのね。初めて知った。2024/03/03