内容説明
誰も知らないウイルスの進化史をあえてたどってみた超チャレンジングな本。まあ、誰も知らないというのはじつは言い過ぎで、研究をしている人は、さまざまなエヴィデンス(そのほとんどは分子系統学である)をもとにある程度の推測を行い、論文として発表しているわけだけれど、あくまでもそれは推測であって、真実をそのまま表しているわけではない(そんなことを言ったら、すべての生物学の分野がそうなのだが)。だから、それをあたかも分かったかのような顔をして本を書くなどという危険な行為を、誰もしたがらないのである。それをあえて行おうというのが、本書である。
目次
第1章 ウイルスとは何か(ウイルスの基本的な構造;ウイルスの感染と生活環 ほか)
第2章 RNAウイルスの進化史(RNAヴィローム仮説;カプシドのないRNAウイルスの進化 ほか)
第3章 DNAウイルスの進化(原核生物ウイルスの進化;ヘルペスウイルスの進化 ほか)
第4章 レトロウイルスの進化史(レトロウイルスの進化;免疫不全ウイルスの進化 ほか)
第5章 ウイルスの起源(化学進化と「ウイルスもどき」;細胞の誕生 ほか)
著者等紹介
武村政春[タケムラマサハル]
東京理科大学教授。もともとの専門は生化学とか分子生物学とか。2001年細胞核ウイルス起源説を提唱。2019年メドゥーサウイルスを発見。出身は三重県津市。1998年名古屋大学大学院医学研究科修了。博士(医学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
miso soup
ワカバ