出版社内容情報
競争戦略を考えるうえで必読とされるのが、難解と言われるマイケル・E.ポーターの著作群です。本書は、ポーターの主著である『競争の戦略』『競争戦略論』などで展開されている思想と論理を理解するためのコンパクトな入門書です。
ポーターの著作を要約するだけではなく、抽象的な概念を理解しやすいように、日本企業の事例を盛り込み、わかりやすく説明しています。企業の競争戦略ばかりでなく、地域や国の競争力についても取り上げます。
内容説明
大著を読み切る最良のナビゲーター。ポーターの思想と論理をつかむ!競争戦略論の最高のカリスマ、ポーターの考え方を日本企業の事例を盛り込みわかりやすく解説。
目次
1 競争が何をもたらすのか(ポーターの競争観;避けるべきものとしての競争;競争から競争優位へ;競争優位からイノベーションへ)
2 五つの競争要因を学ぶ(競争要因を考える;経済学的に捉えた五つの競争要因;競争要因はオールドエコノミーにのみ当てはまるか;各要因についてのポイント;業界構造分析の例;業界構造への対応)
3 戦略ポジションを巡る争い(競争優位の源泉;戦略ポジションの選択;戦略ポジションの発展;イノベーションのジレンマと戦略ポジションの革新)
4 クラスターと政府の役割(立地という視点;ダイヤモンドフレームワーク;クラスターとは;クラスターの政策的な意味合い)
5 日本の競争戦略を考える(オペレーション効率の範囲を広げる;日本企業の独自性を活かす;グローバルな産業構造の変化に対応する;新しい組織モデルを作る;新しい産業インフラを作る)
著者等紹介
西谷洋介[ニシタニヨウスケ]
A.T.カーニーシニアパートナー。1965年生まれ、88年東京大学教養学部卒、ペンシルバニア大学ウォートン校卒業(MBA)。マイケル・ポーター創設のコンサルティング会社モニターグループの日本代表、ボストン・サイエンティフィック社でのマネジメントポジションを経て、2020年にA.T.カーニー社に入社(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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