私が見てきた日本経済

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私が見てきた日本経済

  • 小峰 隆夫【著】
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  • サイズ A5判/ページ数 400p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784296119158
  • NDC分類 332.107
  • Cコード C0033

出版社内容情報

かつて日本では『経済白書』という経済分析の書が、経済企画庁から毎年刊行されていた。『経済白書』は政府の景気感を示し、経済政策の基盤となるものだけに、各省庁との意見調整は日常茶飯事であり、取り上げるテーマについても慎重な取り扱いが必要とされた。経済白書のみならず経済分析には知られざるドラマがあったのだ。

 本書は、ニクソンショック、石油危機から経済摩擦、バブル経済、デフレまで日本経済の課題に官庁エコノミストして対峙してきた小峰氏が戦後経済の軌跡を読み解く日本経済研究センターのサイトでの連載「小峰隆夫の私が見てきた日本経済史」を書籍化するもの。

 小峰氏は1969年に大学を卒業して経済企画庁(現内閣府)に入ってから今日に至るまで、幾度も経済白書執筆に携わり、40年以上もの間日本経済を観察し続けてきた。本書は、経済白書が出来るまでの攻防、経済論争の舞台裏など筆者の経験を踏まえて、日本経済の歩みをたどり直す生きた現代経済史である。既刊の『平成の経済』は通史として高く評価され、読売・吉野作造賞を受賞。本書はより私的な体験を踏まえた内容となり、小宮隆太郎、根岸隆、金森久雄、香西泰など名だたる研究者・エコノミストとのエピソードも交えて記述する。

 小峰氏が本音ベースで執筆している本書は、日本経済を考えるうえで有用な視点を数多く提供する経済史となる。

内容説明

枕詞は疑うべし―。ニクソン・ショック、石油危機から経済摩擦、バブル崩壊、デフレまで40年以上にわたって日本経済の課題に対峙してきたエコノミストは、タブーを恐れずにいかに問題の本質を突き詰めていったのか。経済白書完成までの攻防、経済計画作成の舞台裏、経済分析をめぐる論争などの知られざるドラマを、小宮隆太郎、根岸隆、金森久雄、香西泰など名だたる研究者・エコノミストのエピソードも交えて明らかにするユニークな日本経済論。

目次

第1章 タブー死すべし―ニクソン・ショックと悲劇の経済白書
第2章 石油危機の時代
第3章 経済摩擦と経常収支不均衡について考える
第4章 月例経済報告を振り返る
第5章 経済白書とは何か
第6章 エコノミスト修業時代
第7章 経済白書ができるまで(前編)―内国調査課長就任から原案執筆まで
第8章 経済白書ができるまで(後編)―各省調整から発表まで
第9章 経済白書で分析してきたこと
第10章 官の世界で経験し考えてきたこと

著者等紹介

小峰隆夫[コミネタカオ]
1947年3月生まれ。2023年4月大正大学地域創生学部客員教授。ほかに、現在、日本経済研究センター理事・研究顧問、中曽根康弘世界平和研究所研究顧問などを務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

81
小峰先生(というよりも元経済官僚)のご自分のたどってきた生き様をエッセイ風に書かれていて楽しく読ませていただきました。とくに経済企画庁での先輩方の謦咳に接していた様子などが印象に残りました。また根岸隆先生、小宮隆太郎先生等との思い出なども印象に残りました。官僚であったためにかなり政治的な対応を迫られている様子もわかります。著作が結構多いようで「平成の経済」でも読んでみようかという気になりました。2024/04/08

しゅー

6
★★『平成の経済』が面白かったので本書も手に取る。日本経済史について書かれた部分はあるのだが、大半は日経「私の履歴書」から職業人生のみを取り出したような書き振りだ。「官製エコノミスト」という、今となっては、なりたくてもなれない職業についてのお仕事小説としても読める。いまの混沌とした経済論争を見るに、かつての経済企画庁と「経済白書」の存在の大きさを感じた。もちろん内閣や各省庁の意見を入れて文言がどんどん変わっていくのだが、その検討過程そのものが日本経済の現状認識をすり合わせる役割を果たしていたのではないか。2023/12/23

すのす

1
小峰先生の自伝と思い出としての日本経済論。ご自身でも触れられているが、筆致の柔らかさや緩急の付け方が絶妙で、読みやすく面白い。ガッと通読できた。官庁エコノミストの存在感が薄れたのは実感としても理解するところだが、経済白書への向き合い方や、経済のありようを分析する姿勢は、本来役人各所が持つべきものと思うし、EBPMも結局はこういうところに落ち着く(自分自身が経済学部卒なので、こうした考え方に親和的だとも思う)。2024/02/23

アンディ・ワイス

1
日本経済論というよりは著者の自伝というもの。著者は官庁エコノミストの代表者の1人だが、残念ながら今や官庁エコノミストと言える人はいないのではないか?本書では日本経済はもっぱら経済白書の話を通じて語られている。経済企画庁に存在していた官庁エコノミストの生態がよくわかる。経済企画庁内の人間関係や人事の話は面白い。今や官庁エコノミストはいないし、いなくても特に困らないのではないか。民間のシンクタンクにやってもらえばいいと思う。2024/02/10

tacacuro

1
本書は、日本経済史、自叙伝、官の世界の実態の解説、具体的な経済分析の紹介、の4要素で構成されるが、自他ともに認める文章家による文章読本にもなっている。著者は代表的官庁エコノミストとして、分析力やペンの力はもとより、相手を選ばず自説を主張できる度胸、割れた議論を落とし所に導く調整力、状況に応じて舌を使い分ける説明力、無茶振りも臨機応変にこなす対応力を兼ね備えていた。著者が執筆した1993年経済白書は「政府自らが経済政策運営の誤りを認め反省の意を表す」という歴史を残した。進路に悩む全ての若者に一読を勧めたい。2023/12/27

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