出版社内容情報
【内容紹介】
■2022年初頭から急速に進行し1ドル140円をうかがう円安に。円安はかつては輸出や海外資産の多い日本にとってはプラスのはずだったが、なぜ今回「悪い円安」と言われるのか。そして「悪い円安」はどの程度日本経済の実相を言い当てているのか。
■日本企業のドル建てに偏った貿易建値通貨選択が円安のプラス効果を小さくしていることを明らかにする。さらに、産業別実質実効為替相場を用いて、業種ごとの動きに注目し、円安のデメリットを明らかにする。そのうえで、「悪い円安」論には行き過ぎた悲観論が多く、グローバル化した経済においては、円安のメリットを生かす好機であるとし、そのためにはどのような施策を企業・自治体・国は進めるべきかを探る。
内容説明
2022年初頭から急速に進行した円安は、なぜ「悪い円安」となったのか。また、為替介入に効果はあるのか。貿易収支、資源価格、日本企業の為替リスク管理など様々な側面から解き明かす。そのうえで円安を、政府・企業・個人が行動や発想を変える好機ととらえ、最大限に生かす方策を探る。
目次
第1章 為替相場が貿易収支に与える影響
第2章 日本経済の現状把握
第3章 円安と為替リスク管理
第4章 ドル建てに偏った日本の貿易建値通貨選択
第5章 いろいろな形で見る現在の円安
第6章 円安は続くのか
第7章 為替介入の効果はあるのか
第8章 円安を好機とする望ましい政策は何か
著者等紹介
清水順子[シミズジュンコ]
学習院大学経済学部教授。一橋大学経済学部卒業後、チェースマンハッタン銀行東京支店、日本興業銀行ロンドン支店、モルガンスタンレー東京支店勤務などを経て、一橋大学大学院商学研究科入学、商学博士(一橋大学)。明海大学経済学部准教授、専修大学商学部准教授を経て、現在に至る。財務省関税・外国為替等審議会会長、財務総合研究所特別研究官を務める。著書に『Managing Currency Risk:How Japanese Firms Choose Invoicing Currency』伊藤隆敏・鯉渕賢・佐藤清隆・清水順子著(2018年、Edward Elgar Publishing 第62回日経・経済図書文化賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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