感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
赤ずきん
8
日本よりデジタル化が進んだ米国のエンタメ産業の現状を元に日本のエンタメ産業が今後どうなっていくのかを予測した本。10兆円の買収失敗劇をプロローグとし、総論、映画、放送、音楽、スポーツ、演劇について解説されており、読みやすかった。GAFAが益々巨大化し、IT技術も人々の暮らしも目まぐるしく変化する時代において、日本はガラパゴス化してしまうのだろうか?パッケージ比率が高く、鬼滅の刃のようなキラーコンテンツもあり、2.5次元舞台の人気も高い。日本独自の活路を見出したいものだ。。2022/08/16
Kolon
2
著者の知見には学ぶ情報が多いが、昔も今も日本のエンタメビジネスの未来は既にアメリカで起きている事の輸入と言う構図は変わらないようだ。 今アメリカでやっている事の5〜6年先に日本型に修正したビジネスが現れる。 しかもその全てはIT絡み。 今後のエンタメ業界の人々は、ITを無視してビジネスをすることができない。 もはやタレントやミュージシャンがテレビや新聞と組んでビジネスする時代は終わった。 それだけは確かなようだ。2022/02/15
suma2021
1
日本のエンタメ業界がITによる変革の必要性と最先端のアメリカの事例が書かれた本。手軽な鑑賞や視聴手法にITを取り入れるだけではなく、上質な体験をITによって実現すべきだと提起している。 読む前より想像してたが、メタバース等がやNFTの可能性に多くの紙面を割いている。一昔前のエンタメは視聴自体が上質の体験であったが、技術進歩により手軽に視聴が可能となった。何かしらの形で参加する方法も多様化した結果、過去と比較して参加することが容易になった。エンタメも双方向性と体験価値の提供を目指すのも一理あるかと感じた。2022/02/05
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- 和書
- 経済学者ラ・フォンテーヌ