人口崩壊―データで見る人類の過去と未来

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人口崩壊―データで見る人類の過去と未来

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  • サイズ A5判/ページ数 384p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784296002009
  • NDC分類 334.3
  • Cコード C0033

出版社内容情報

全米ベストセラー!
現実を正しく捉え、よりよい未来につなげる方法を考えよう。

環境問題よりも格差・貧困よりも実は深刻な
早くて約30年後に始まる
世界人口大減少時代の新しい教養!


人口は減ったほうがいい、と思われがちだ。
地球にも、これから生まれてくる人々にとってもそのほうがいい、と。

しかし、人口減少は気候変動を含む切迫した環境問題に対する解決策にはならない。
世界の資源をより少ない人口で分配すれば、生活水準が向上するというのも誤りだ。
むしろその逆で、現在私たちが享受している進歩は、大規模で、人と人が相互に結びついた社会だからこそ実現した。進歩やより良い生活を実現するのは人間だ。

一方で、誰かが子どもを持たない、あるいは子どもの数を控えめにすることを選択した場合、他人に間違いだと言う資格はないし、それは実際、間違いではないだろう。
しかし社会が、希望どおりの子どもの数を選択することや、そもそも子どもを持つことを難しくしているのなら、私たち全員が間違いを犯している。

私たちが豊かな未来を望むのであれば、たくさんの人を巻き込んだ、思いやりのある、そして事実に基づく対話をする必要がある。
本書の目的は、みなさんにその事実を知らせ、対話に参加するよう誘うことなのだ。

―――――


【目次】

プロローグ
・人口減少―いったい何が問題なのか?
・3つの重要な主張
・さあ、対話を始めよう
・本書のテーマは「子どもを産むべきか」「どのように育てるべきか」ではない。考えたいのは「子育てがしやすい社会のあり方」だ。

第1部 私たちはいかにして「ここ」に至ったのか

第1章 世界人口の「スパイク(劇的な変化)」
・世界人口 そのピークからの眺め
・いまの世界における「ふつう」とは何か?
・「ふつうであること」のどこがふつう?
・「人類史はもう8割終わった」?
・必須条件は「2人」―世界人口をどこかの水準で安定させるには
・この問題に取り組むべきタイミングは、「今」だ

第2.0章 人口の増加と減少の分水嶺
・リーマは2.0、シーマは1.0……両者の決定的違い
・「測定が始まって以来、出生率は低下しつづけている」は事実
・スパイクは出生数の増加ではなく小児死亡率の低下によるもの
・赤ちゃんの命を守る試みは終わっていない
(ただし小児死亡率が人口の伸びに影響を与える時代は終わった)
・「出生数2.0」を守る魔法は存在しない
・2000年から2010年までのフィンランドはどうなのか?
・それでもなぜ、ここまで確信できるのか

第2部 人間と人生についての否定論
―「人口が適度に減るのは良いことだ」という考えの検証

第3章 人類が地球に及ぼす影響から考える
・直感を捨て、森をさまよってみるとわかること
・直感に反する事実1 人口増加が鉛汚染、オゾン層の破壊、酸性雨を引き起こすわけではない
・直感に反する事実2 人口増加は必ずしも温室効果ガス排出量の増加につながらない
・どうすれば「空気をきれいに」できるだろうか
・“人口爆弾”の余波
・人口安定化は気候問題にどのような影響を及ぼすか
・環境保護と人口変化―時間軸でとらえ直す
・人口減少で脱炭素化を達成できるか
・子どもの環境負荷は小さくなりつつある
・環境保護の闘いではタイミングがすべて

第4章 人口は「ほかの人の身体」から始まる
・テキサス州の混乱―ある夫婦が2人目の子どもを諦めた理由
・子どもが1人も欲しくないという人がいても「出生率2」は達成できる
・「人口安定化=ジェンダー平等の停滞」ではない
・「出生率2」は職場における公平と両立しうるか
・「出生率2」は家庭での平等と両立しうるか
・いやいや、母親が不平等な負担を負うのは生物学的必然だろ?

第5章 不完全な世界に新たな命を生み出すということ
・養うべき人間が増えるとどうなるか
・間違った飢餓対策
・「より健康な子ども時代」を実現するために
・タングステン不足―子ども時代の不安と結末
・子どもを持つのは「人生の価値」に賭けること

内容説明

現実を正しく捉え、よりよい未来につなげる方法を考えよう。環境問題よりも格差・貧困よりも実は深刻な早くて約30年後に始まる世界人口大減少時代の新しい教養。全米ベストセラー。

目次

第1部 私たちはいかにして「ここ」に至ったのか(世界人口の「スパイク(劇的な変化)」
人口の増加と減少の分水嶺)
第2部 人間と人生についての否定論―「人口が適度に減るのは良いことだ」という考えの検証(人類が地球に及ぼす影響から考える;人口は「ほかの人の身体」から始まる;不完全な世界に新たな命を生み出すということ)
第3部 人間と人生についての肯定論―「人口が多い」ということが、なぜ人類の強みになるのか(進歩は「人々」がつくる;「みんながいること」のさまざまなメリット―小惑星との衝突だって避けられる?;「良いもの」は多いほど良い)
第4部 人類と人口の未来(人口減少は自然には止まらない;政府は人口をコントロールできるか;現金給付が答えなのか;その先の未来に向かって)

著者等紹介

スピアーズ,ディーン[スピアーズ,ディーン] [Spears,Dean]
人口経済学、開発経済学、医療経済学にまたがる研究で国際的に注目される経済学者。テキサス大学オースティン校経済学部准教授で、同大学人口研究センター客員研究員。インド農村部の子どもたちの健康と成長を改善するための非営利研究団体r.i.c.e.(思いやりのある経済学研究所)の共同創設者兼エグゼクティブディレクターで、学術研究を政策や現場での実践に応用する第一人者である。プリンストン大学で行政学修士号および経済学博士号を取得。2017年には人口学者ダイアン・コフィーとの共著『インドはどこへ行くのか(未訳)』で衛生環境と不平等がどのように経済発展を阻むかを分析し、インド社会科学分野でジョセフ・W・エルダー賞を受賞。同書は学術および政策分野で現在も頻繁に引用されている。これまでに60本以上の学術論文を発表。その研究は世界銀行、国連、WHOの報告書で参照され、『ニューヨーク・タイムズ』紙や『エコノミスト』誌などのメディアに取りあげられている

ジェルーソ,マイケル[ジェルーソ,マイケル] [Geruso,Michael]
人口経済学と公共経済学を主な研究対象とする経済学者。大統領経済諮問委員会(CEA)のシニアエコノミスト(医療および人口政策担当)を経て、現在はテキサス大学オースティン校准教授。全米経済研究所(NBER)および人口研究センター研究員、非営利研究団体r.i.c.e.の理事も務める。工学、経済学、哲学の学士号を取得したのち、プリンストン大学で経済学修士号、博士号を取得。『デモグラフィー』『ジャーナル・オブ・ポリティカル・エコノミー』『アメリカン・エコノミック・レビュー』など一流の学術誌で20本以上の学術論文を発表。その研究は『ニューヨーク・タイムズ』紙、『ウォール・ストリート・ジャーナル』紙、『エコノミスト』誌、『アトランティック』誌などで取りあげられている

土方奈美[ヒジカタナミ]
翻訳家。日本経済新聞、日経ビジネスなどの記者を務めたのち独立。慶應義塾大学文学部卒。モントレー国際大学院(翻訳専攻)およびアメリカン大学ジャーナリズムスクールにて修士号取得。米国公認会計士、ファイナンシャル・プランナー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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悠木

2
世界的に合計特殊出生率は下がり続けており、このまま何もしなければ人口は急減し始める。人口減少と環境問題、ジェンダー平等、飢餓対策、イノベーションと広範な問題に触れながら人口が少ないほうが良いという論を否定していく。豊かな社会において子育てが多様な快楽とトレードオフ関係になり子を持つことの逸失利益が大きくなっている。政府が人口をコントロールすることは不可能。人々の多様な希望を受け入れつつ、合計特殊出生率2という水準を達成する方法はある。なんだか勇気をもらった。2026/10/24

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