出版社内容情報
スタートアップを高確率・連続的に生む離れ業を解明!
米国シリコンバレーを中心に、連続的に起業や新規事業を次々と生み出す「スタートアップスタジオ」が台頭し、大きな注目を集めている。スタートアップの9割は失敗する。一生に一度のアイデアで金脈を掘り当てたとしたら、その創業者は運がいい。そんな話をみなさんも聞いたことがあるはずだ。スタートアップを成功させるのがそれほど難しいのなら、なぜ、スタートアップスタジオは、それを何度も達成できるのだろうか。当然のことながら、多くの人が不思議に思っている。
本書の著者たちは、スタートアップスタジオに参加して、内側からスタジオが離れ業を成し遂げる様子を目の当たりにした。だが、それでも、まだいくつか大きな疑問が残った。
・スタジオを設計・運営する最良の方法とは何か?
・スタジオはなぜ財務的に成り立つのか?
・スタジオは業界全体でどの程度の成功を収めているのか?
起業に関わる業界の中では、多くの人が著者たちと同じ疑問を抱いている。この業界はまだ新しく、内部の人でさえ、これらの問いのすべてに答えることはできない。そこで著者たちは、この三つの疑問を解消すべく、スタンフォード大学ビジネススクールで、スタートアップスタジオについての調査プロジェクトを開始した。本書は、その成果をまとめたものである。
日本でも、政府が2022年を「スタートアップ創出元年」とし、イノベーションの鍵となるスタートアップを5年で10倍に増やすと宣言した。その実現のために、スタートアップスタジオから学ぶべきものはたくさんある。
内容説明
スタートアップの9割は失敗する。それなのに、米シリコンバレーでは、新規事業や新しい企業を連続的に生み出す「スタートアップスタジオ」が台頭しつつある。そんな離れ業を成し遂げるスタジオとは、一体どんな仕組みなのか?財務的に成り立つのか?成功しているスタジオはどのくらいあるのか?本書はこの三つの疑問に答えつつ、起業の世界で旋風を巻き起こすスタートアップスタジオを徹底解剖する!
目次
1 スタートアップスタジオの基本(他のモデルとの比較)
2 スタジオのアプローチ(スタジオの設立;戦略;プロセス)
3 創業者の決定事項(経営上の決定事項;財務上の決定事項)
4 スタジオモデルの徹底分析(モデルの概要;収益確保;資金調達;出資比率;イグジットの成黒;「ベスト・イン・クラス」ケース;その他の前提条件)
5 まとめ(ステークホルダーにとっての意味;スタジオとイノベーション;業界の未来)
著者等紹介
カナン,シルパ[カナン,シルパ] [Kannan,Shilpa]
スタンフォード大学経営大学院で経営学修士(MBA)を取得。現在、アマゾンでプロダクトマネジャーを務めている。プライベートエクイティの技術投資でキャリアをスタート。数年で投資の基礎を身につけたのち、スタートアップの経営に興味を持つようになった。ペンシルベニア大学を最優秀(スンマ・クム・ラウデ)で卒業。同大学のウォートンスクールで経済学の学士、工学応用科学部でコンピュータサイエンスの応用科学の学士号を取得している
ピーターマン,ミッチェル[ピーターマン,ミッチェル] [Peterman,Mitchel]
スタンフォード大学経営大学院で経営学修士(MBA)、ハーバード大学ケネディ行政大学院で行政学修士(MPA)を取得。これまで刑事司法とデジタルヘルス分野の複数のスタートアップと連携し、戦略的経営、マーケティング・コミュニケーション、事業開発など、さまざまな指導的役割を担ってきた。ノースウェスタン大学を優秀な成績(マグナ・クム・ラウデ)で卒業。同大学の専門職養成校の一つ、メディルジャーナリズム学院でジャーナリズム学士を取得し、経済学の学士号も持つ
露久保由美子[ツユクボユミコ]
翻訳家。主な訳書に『アメリカ海軍が実戦している「無敵の心」のつくり方』(クロスメディア・パブリッシング)、共訳書に『米軍基地がやってきたこと』(原書房)など
及部智仁[オヨベトモヒト]
株式会社quantum代表取締役社長、共同CEO、東京工業大学イノベーションデザイン機構特任教授。世界トップクラスのベンチャービルダーを目指し、quantumを社内起業で創業。75社以上の大企業との新規事業開発、スタートアップへのハンズオン投資、ベンチャー組成を経験。また、SPORTS AIを起業し、開発したサッカーの戦況予測AIの事業売却を経験している。現在、東京工業大学の特任教授として世界を変える大学発スタートアッブを育てるプラットフォーム、GTIEを支援している。東京工業大学大学院技術経営専攻修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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Takateru Imazu