感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ジャン
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ケルゼンをはじめとする民主主義および自由主義に基づく考え方は、例外状態を人間の知性に信頼を置いた法律の範疇に不当に押し込むことになるとともに(例外状態を事前に列挙可能なものとする等)、民主主義ゆえに例外状態であっても政治の本質たる決断を行うことができない。主権者とは例外状態において決断を下す者であり、例外状態とは法律の依拠する予測可能性の埒外にあるものであるため、そこにおける主権は一元的なもの(=独裁)である必要がある。2023/05/02
check mate
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解説では案の定コロナとの紐付けが試みられているのだけれど、シュミット的例外状態と緊急事態宣言を等価に扱うことにより緊急事態宣言の性質を見誤っているような印象を受ける。2021/12/22