内容説明
オブジェクト指向と開発技術の本質をズバリ解説。10年後も通用する“基本”を身につけよう。
目次
オブジェクト指向はソフトウエア開発を楽にする技術
オブジェクト指向と現実世界は似て非なるもの
OOPを理解する近道はプログラミング言語の歴史にあり
OOPは無駄を省いて整理整頓するプログラミング技術
メモリの仕組みの理解はプログラマのたしなみ
OOPがもたらしたソフトウエアとアイデアの再利用
汎用の整理術に化けたオブジェクト指向
UMLは形のないソフトウエアを見る道具
現実世界とソフトウエアのギャップを埋めるモデリング
擬人化して役割分担させるオブジェクト指向設計〔ほか〕
著者等紹介
平澤章[ヒラサワアキラ]
ウルシステムズ株式会社所属。メインフレームによる金融システムからマイクロコンピュータを使った制御系システムまで、いくつかのシステム開発を経験した後、30代前半でオブジェクト指向モデリングとSmalltalk、(Observerパターンの)MVCフレームワークに出会い、衝撃を受ける。その後、技術コンサルティングの仕事を経て、2001年にウルシステムズのスタートアップに参画し、現在に至る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はふ
19
プログラミングを学び始めた人にとって、まずはじめに躓く所の多くが、オブジェクト指向という概念だと思う。オブジェクト指向を理解するためには、なぜオブジェクト指向でつくるのか、なぜオブジェクト指向でないといけないのかといったことを理解する必要がある。特に初心者は、プログラムを作る上でオブジェクト指向が当然だという理解を避けねばならない。プログラミングの技術は、オブジェクト指向に至るまでに、様々な進化と工夫の歴史があったことを学ばねばならない。本書では、オブジェクト指向の歴史を辿り「なぜ」の部分を深く学べる。2022/11/10
masabi
8
【概要】オブジェクト指向のwhat,whyを解説する。【感想】2版と3版では大幅な改訂はないようだ。構造化プログラミングの欠点を補う形でオブジェクト指向は登場した。保守性と再利用性に優れた実装を可能にする。前の版の感想で関数型言語に興味が沸いたと書いたが、未だに手を付けられていない。OOPでも考え方の一部が導入されているが、今年こそ学んでみたい。2023/02/06
しき
3
オブジェクト指向で長らく開発しているけど、この仕組みってこのためにやってるって言語化するためにたまに立ち止まって復習の意味を込めて読み直してる。 使ってると当たり前になってなんでこれ使ってるんだっけ?ってなるからこういうわかりやすく体系的にまとまってる本は助かる。 コーディングも自動化される部分も増えてきてるけど、基本に立ち返るのは大事。2024/02/25
逆丸カツハ
3
クラスとか全く使ったことがないので読んでみた。オブジェクト指向をなぜ使うかということについて、説明は理解したものの実際の経験がないので、実感はわかない。やはり、ちょっとしたスクリプト以上のものを作りたい……。そして、関数型プログラミングにも興味が湧いた。もうちょっと調べよう。2021/08/21
Kimi
2
第2版を5年くらい前に読んでからの再読。そのころはオブジェクト指向での実装経験が乏しかったため、何となくそういうものか、くらいの理解で終わった。 それからJava等の開発経験を経て改めて読むと、オブジェクト指向の便利さを体系的にわかった気がする。 カプセル化(本書ではクラス)と継承、多態性による再利用性を高める仕組みは強いよな。当方、組み込みシステムのエンジニアだが、今後は再利用を考えた開発が増えてきて欲しいな。2024/12/15
-
- 和書
- チームつばさ (新装版)