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出版社内容情報
宮坂 昌之[ミヤサカ マサユキ]
著・文・その他
内容説明
免疫学者が得体の知れない新型ウイルスの「7つの謎」に迫る。
目次
第1章 風邪ウイルスがなぜパンデミックを引き起こしたのか
第2章 ウイルスはどのようにして感染・増殖していくのか
第3章 免疫vs.ウイルス なぜかくも症状に個人差があるのか
第4章 なぜ獲得免疫のない日本人が感染を免れたのか
第5章 集団免疫でパンデミックを収束させることはできるのか
第6章 免疫の暴走はなぜ起きるのか
第7章 有効なワクチンを短期間に開発できるのか
著者等紹介
宮坂昌之[ミヤサカマサユキ]
大阪大学免疫学フロンティア研究センター招へい教授。1947年長野県生まれ。京都大学医学部卒業、オーストラリア国立大学大学院博士課程修了。金沢医科大学血液免疫内科、スイス・バーゼル免疫学研究所、東京都臨床医学総合研究所等を経て、大阪大学医学部教授、同大学大学院医学系研究科教授等を歴任。2007~08年日本免疫学会会長。医学博士・PhD(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 2件/全2件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆいまある
124
文章が素晴らしく読み易い。但し内容は難しい。免疫って複雑過ぎる。読んでるだけで賢くなれる気がするけど、内容を人に説明できる程賢くなれなかった。ごめんなさい。現時点で分かってること。初期には炎症反応が起きず、感染に気付かない内にウイルス増殖。一部の人は一気にサイトカインストームが起きて重症化。マジ怖い。これ読みながらだと、各社のワクチンの仕組みが面白い程分かります。RNAワクチン早く打ってみたい。只今人類の叡智を集めてワクチンや治療薬が開発されててオラワクワクすっぞ。喜んでる場合じゃないけど。おすすめです2021/01/28
まーくん
106
著者は免疫学の専門家(阪大)。新型コロナウイルス感染症、間もなく1年。収束の兆しもなく、日本でも第3波が拡大中。本書はこの感染症に関する疑問について一般人に対し、まず「正しく理解する」ことだと強調。医学的・科学的に詳しく解説。パンデミックとは?ウイルスと細菌の違いとは?いうような基本から、自然免疫と獲得免疫の二段構えの防御機構、集団免疫で収束させることはできるのか?有効なワクチンを開発できるのか?等々。欧米に比べ日本を含むアジアの感染率や重症化率の低さに関する推察も。ワクチン短期開発の問題点を指摘してる。2020/12/05
こなな
67
オミクロン株で騒がれてそしてモルヌピラビルなどの治療薬がでてきた現在、最新の情報ではないのかもしれないが宮坂先生の本なので読むことにした。『敵を正しく知る』ことが必要とあった。この言葉で本は始まり締めくくられている。図や表、時には絵もありわかりやすい。BCGワクチンのことが興味深かった。『オフターゲット効果』だったのか。論文はいくつか発表されているけど証明はまだのようだ。重症化の場合と軽症の場合がわかりやすく文章といくつかの図で説明されている。免疫が暴走するサイトカインストームについてである。2021/12/30
雲をみるひと
33
有名な免疫学の専門家による2020年に書かれたコロナウイルスとCOVID 19の解説本。網羅性は高いが耳慣れしてしまっているテーマなのにも関わらずタームが難しく理解が追いつかない箇所がある。巻末のワクチンに関する見解は必見。何故作者が今春にワクチン接種を推奨したのかは理解できた。一方で本書の内容ではないが、ワクチンにリスクがあることは意外と一般の人は理解してないと思うのでもっと丁寧に説明すべきな気がするが…2021/11/27
James Hayashi
30
免疫学者、20年著。昨年の10月に書き終えておられるが、まだワクチンの活用は見えていなかった。しかし年末からの摂取で、米国の流れは大きく変わった。変異株の恐ろしさは残っているが、重症患者や死傷者数も減っている。副作用はあるが、これだけのものを短時間で作り上げた日本外のグループ。また、相対的に今の政府の対応を見ているとチグハグな対応は見ていられない。謎が謎のままで読んでもスッキリしない。2021/07/16
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