内容説明
職場にも、家庭にも、友人にも承認欲求モンスターがあふれる時代に私たちはどう生きるべきか。人間関係に悩む人必読!
目次
第1章 承認欲求は満たすべきもの(承認欲求に動かされるのは良くないことなのか?;欲求は満たすべき ほか)
第2章 承認欲求に苦しむ人たち(気まずさを避けようと、いい顔をしてしまう;職場でも家庭でも自分を抑えてしまう ほか)
第3章 SNSが助長する承認欲求(「見る自分」と「見られる自分」に引き裂かれる;人からどう見られているかが気になって仕方がない ほか)
第4章 承認欲求の正体(自己イメージは人の目でつくられる;承認欲求の背後に潜む「見下され不安」 ほか)
第5章 承認欲求を上手にコントロールする(日々の行動の背後にうごめく承認欲求;「別れた後にホッとする人」の心理 ほか)
著者等紹介
榎本博明[エノモトヒロアキ]
心理学博士。東京大学教育心理学科卒業。東京都立大学大学院心理学専攻博士課程中退。カリフォルニア大学客員研究員、大阪大学助教授等を経て、MP人間科学研究所代表。産業能率大学兼任講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
チャー
20
SNSや動画など、自己を表現する手段はますます簡単かつ身近になってきているが、本書では行き過ぎた承認欲求がもたらす弊害を解説しながらも、なくすのではなく適切ににコントロールする術について説明している。認められたいと思い、頑張って努力を積み重ね成長することは重要であるが、手軽に世間から着目される手法に頼りすぎると大きな弊害がある。承認欲求は振り回されずに、上手く活用することがポイント。一方、他人の誘いを断れなかったり自分の意見を抑え込んでしまうというのも元を辿れば承認欲求にあたるという指摘は意外であった。2025/05/01
so, litud
2
承認欲求はよくSNSが引き合いに出されて語られることが多いが、生きていく上で承認欲求は切り離せない欲だということがわかった。「人に関心があるようでありながら、結局関心があるのは相手の目に映る自分の姿である」というのはなかなかに核心をついている。私は全くSNSをやっていないが、でも確かにここで本の感想を書いて、それに「いいね」がくると嬉しい。個人的にはこれくらいの距離感がちょうどいいと思っている。2024/12/28
いし
2
あまりピンとこなかったというか、内容が浅い気がした。承認欲求が満たされないことでストレスが溜まったら、ストレスを発散しましょうみたいなことが書かれていたが、それは当たり前の話ではと思ってしまった。2022/11/16
Go Extreme
2
承認欲求は満たすべきもの:承認欲求に動かされるのは良くないことなのか? 欲求は満たすべき 承認欲求に苦しむ人たち:気まずさを避けようと、いい顔をしてしまう 職場でも家庭でも自分を抑えてしまう SNSが助長する承認欲求:「見る自分」と「見られる自分」に引き裂かれる 人からどう見られているかが気になって仕方がない 承認欲求の正体:自己イメージは人の目でつくられる;承認欲求の背後に潜む「見下され不安」 承認欲求を上手にコントロールする:日々の行動の背後にうごめく承認欲求 「別れた後にホッとする人」の心理2021/10/22
ハナさん*
1
デジとしょ信州より。2021年9月1日初版発行のものが底本。SNSの普及による承認欲求の暴走や、いわゆる承認モンスターの出現が執筆の契機になってはいるが、内容はマズローとか、いたって古典的。特に目新しいことが書かれているわけではない。承認欲求に振り回される事態を招きやすい「見捨てられ不安」のチェックリスト。20項目のうち、私は1つか2つしか、チェックがつかないけれど。明らかに見捨てられ不安が強い友人は、半分以上にチェックがつきそうだ。自己愛性人格障害の話の中で、自己愛過剰という語が出てきたが、初見だった。2023/12/24