内容説明
本書は、認知療法を治療法としてだけではなく、よりポジティブに利用するために書かれたものです。ほんの少し、ものの見方(認知)をかえるだけで、心の重荷が解消されたり、楽しさが2倍になったりする、その方法をワークブック形式で紹介しました。一般の方の歪んだものの見方や思い込みの点検に、また心病む方のセルフヘルプに必ず役に立ちます。治療者にとっても日常の臨床で利用できる有用な書。
目次
序章 心のつぶやき
第1章 認知療法の七つのステップ
第2章 解決したい問題を明確にする
第3章 心のつぶやきを把握する
第4章 心の見取図を作成する
第5章 心のつぶやきについて検討する
第6章 心のつぶやきを修正する
第7章 修正された心のつぶやきを試行する
終章 心のつぶやきがあなたを変える
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
刺繍好きの糸ちゃん
4
頻出する用語「自動思考」は、「思いつき」と読み替えるとしっくりします。2014/01/09
真名
0
「認知療法」を自分で実行するための手順がわかりやすく記されている。事例として取り上げられているのは、発作など身体的な反応を伴うものが多いように感じた。この本の内容をそのままなぞるまではなくても、「認知療法7つのステップ」や「認知の歪み」のパターンは頭に入れておくと有用かもしれない。「認知」とは、基底部にあたる「信念・スキーマ」と、場面に応じて表層的に現れる「自動思考」とに分けられるが、この本は自動思考についての記述がメインだったので、スキーマについての文章も読んでみたい。2015/02/13