内容説明
転職・複業・独立…キャリアの多様化が進む時代に、“自分にぴったりの仕事”を選ぶには?人生の岐路で役立つ、意思決定の技術!
目次
序章 最高の職業の選び方
1 幻想から覚める―仕事選びにおける7つの大罪
2 未来を広げる―仕事の幸福度を決める7つの徳目
3 悪を取り除く―最悪の職場に共通する8つの悪
4 歪みに気づく―バイアスを取り除くための4大技法
5 やりがいを再構築する―仕事の満足度を高める7つの計画
著者等紹介
鈴木祐[スズキユウ]
サイエンスライター。1976年生まれ、慶應義塾大学SFC卒業後、出版社勤務を経て独立。10万本の科学論文の読破と600人を超える海外の学者や専門医へのインタビューを重ねながら、現在はヘルスケアや生産性向上をテーマとした書籍や雑誌の執筆を手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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mitei
215
職の選び方ってこんな方法があるのかと体系立てて書かれていて、考えの整理になった。中々転職って厳しいものだな。2021/04/26
徒花
136
まあまあよかった。学術的なエビデンスに基づき、どのような基準で仕事を選べば、人間は幸せになれるのかという結論をまとめた一冊。すごく端的に言えば、人は転職をするときに「ちゃんも調べなさすぎ」というのがメインのメッセージ。意外と給料の高さとか、会社のなんとなくのイメージとか、そういうあやふやな基準で決めてしまうから不幸になる。ということで、本書で紹介する軸で綿密に仕事を選んだほうがいいですよ、ということ。ただし、真面目にやろうとすると結構しんどい。2021/01/23
のっち♬
112
人間の幸福や意思決定の科学的知見をもとに適職選びの精度を追究。著者は細かなキャリア設計を避け大まかな方向性を定めることを重視。仕事の幸福に繋がらない要素を省き、満足度を高めるポイントを取り入れ、幸せを破壊する原因を積極的に避け、適職探しを間違わせる思考の歪みを正す。後半は認知バイアスから程よく距離を置くためのプロトコルやアルゴリズムを駆使した分析ツールが並び、読みごたえ・使いごたえのある科学本である。Excelを少し使える読者なら組み立てやアレンジを施しやすいはず。職探しに限らず様々な意思決定に応用可能。2024/04/06
ちくわ
83
この著者好きじゃないけど、評価点に惑わされて読んでしまう。自論のデコレートに権威の説や逸話を引用しまくりなところは『らしさ満点』だ。ここで想起するのは認知性バイアスのお話…人は正確さよりも、好きか嫌いか?自分に都合が良いか悪いか?で情報を選好してしまう。この手の本を読んで、ポジティブに考える程度なら問題無いが、科学的と言う言葉の響きを鵜呑みにして妄信するのは避けたい。何事にも必ず良い面と悪い面があるはずなので。とは言え、自分も最初に評価点に惑わされて本書を読んでいる訳で、バイアスかかりまくりである(笑)。2024/11/07
Tenouji
64
人間の思考バイアスの具体的な取り方を、職業選択で解説した内容。面白い。自分事は、どうしても合理的な判断が難しいので、メソッドが講習会並みに解説されてるのがいい。ただ、時間スパンを長期にすればするほど、関係する要素が増えて合理的判断自体が難しくなる。つまるところ、時間概念と感情要素の相関が、人間の特質に深く関係してるようにも思えてくる。あなたのあり方が、あなたに与えるもの【科学的な適職/雲と鉛筆】https://tenouji.hatenablog.com/entry/2019/12/28/1744522019/12/15