内容説明
ヘマな人生を送ってきた僕が、やっと気づいたことがある。今の自分を駄目だと思うな。今を生きているんだから、今の自分が一番なんだ。すべては今から始まるんだから、今の自分を信じろ。直木賞作家が放つ渾身のエッセイ!!
目次
第1章 人生は今がいちばん大事なんだ(生きる力;「つまらない」を口癖にしない ほか)
第2章 自分の人生を自分らしく生きる(人の道は悲しみでできている。だから貴い;行きたい、聞きたい、生きたい ほか)
第3章 あきらめない生き方(最小限の協調性があればいい;自分の心を労ろう ほか)
第4章 生きるための希望(ありがとうの魔術;希望は萎む。それでいい ほか)
第5章 前を向いて生きる(雪に胸が躍る日;もっと明るくいこうよ ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
tetsubun1000mg
13
昔のことだが志茂田景樹氏の「孔雀警視」シリーズを読んだ事、ド派手なカラーリングの髪と自由奔放な発言などでTVをにぎわした作家さんだったな。 もう83歳になって車いす生活かと気になって選ぶ。 景樹氏の略歴をみると中大法学部卒となっているのに、卒業後は同じ仕事を続けられずに2,3年で辞めることを繰り返していたそう。 28歳ごろに文学賞を目指すもデビューに7年かかったらしい。 適当なことを言っているように見えて意外と苦労人のようだった。 本書は人生の困りごとに答えていくパターンだが分かりやすい内容だった。2023/09/13
たっきー
12
関節リウマチの診断を受け、さらに79歳で車椅子生活となり、現在83歳の著者からの、人生指南。前向きなメッセージ。「(悪い状態を)嘆くより、その自分を素直に受け入れて新しい自分の世界の出発点にすれば、前を向かざるを得ないではないですか」、「きみの人生なんだから、きみが主役。後れをとるって、いったい誰と比べているのですか。〜今の会社は、特に効率を重視しますね。でも、長い目で見ての効率もあるのですよ」、「良いことでも、悪いことでも、想像もできなかったことが自分に起こることで、大きな刺激を受けて成長できる」、→2023/09/20
田中峰和
5
30代まで転職を繰り返した著者は、豊富な人生経験を経て直木賞まで受賞している。奇抜なファッションでバラエティー番組に出ていたのは30年もまえのことだが、最近はめっきり見なくなった。一時期、不登校の子どもたちに童話や絵本を読み聞かせる活動をしていたことが話題になった。久しぶりに世に出たのが関節リウマチと圧迫骨折によって車いす生活を送っていたこと。根っからの楽天家なのか、闘病生活の辛さを感じさせない。思い通りにいかないから、人生なんだという一定のあきらめ。腹を立ててもいいことはない。諦めないのはいいことだ。2024/04/27
日常茶飯事#1117
3
志茂田景樹さんの本を初めて読みましたが、優しい語り口でとても読みやすものでした。そして一言一言が心に沁みました。優しい中に強さを感じる言葉で、他の著書も読んでみたくなりました。2024/02/08
必殺!パート仕事人
3
志茂田さんには独特なファッションと音痴な『勝手にしやがれ』の印象しかなかったのですが、絵本の読み聞かせ活動をしているのを聞いて「へぇ~」と思っていました。音痴については5歳の頃から難聴があったとのこと、直木賞作家だということも初めて知りました。戦争を経験している世代で発信力もある方は貴重です。また、作家になる前に職を転々としていて企業内の情報にも詳しいことも興味深かったです。いろいろな人が人生相談本(?)を出していますが、自分にしっくりくる方の本を選べばいいんだと思いました。2023/09/09
-
- 和書
- 社会福祉実習 (3訂)