内容説明
超想定外を突破する真の教養とは何か。「京大人気No.1教授」が紙上講義。
目次
序章 「超想定外」の時代を生きる
第1章 喜怒哀楽をコントロールする
第2章 欲望といかに向き合うか
第3章 つらぬきとげるエネルギー
第4章 煩悩と「噴火」のゆくえ
第5章 白黒をつけない日本という国
第6章 心の「水分」のとりのぞき方
第7章 問いかけが生む新たな問い
第8章 青春のわななきとまたたき
著者等紹介
鎌田浩毅[カマタヒロキ]
1955年、東京生まれ。東京大学理学部地学科卒業。通産省地質調査所を経て、97年より京都大学大学院人間・環境学研究科教授。2021年より京都大学レジリエンス実践ユニット特任教授・京都大学名誉教授。理学博士。専門は火山学、地球科学、科学教育。「京大人気No.1教授」の「科学の伝道師」(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
のっち
9
☆☆☆☆ タイトルが凡庸なのが勿体無い気がしますがとても良い本です。著者は火山学・地球科学が専門の京大の鎌田先生。理系の方とは思えないほど歴史や文学に精通され、そこに専門分野からの視点をもって考察されているところに教養の高さを感じました。それにしても我々は自然を前にすると何と無力な存在なんでしょう。東日本大震災以降、日本列島は千年ぶりの大地変動の時代に入ったとのこと。2030年代には起こるであろう南海トラフもとい西日本大震災。今後はコントロールできないことを我々は人生に組み込む必要性がある。2022/06/01
リョウ
8
ちょっとタイトルと内容が合っていないような気がするが、火山という著者の専門分野から様々な学びを得ようとする姿勢は興味深い。ただ、無理やり教養につなげている感も否めず、端的に火山や地学のことを知りたいなら、そのための本を読んだ方がいい。2022/09/23
B.J.
5
これからを生きる私たちは「人生はコントロールできない」こと、そして今までの「正解」など通用しないという考え方から始めなければなりません。「超想定外」の時代を生き抜く羅針盤・・・本文より 2023/06/17
めるみ
5
序章がとても役に立った。またコラムが読みやすい! 気づき ①ブリコラージュを取り入れる。ブリコラージュ=あるもので済ませる、寄せ集めて何かを作ること。足りないものに目を向けるのではなく、今の自分が持てるものを生かすという発想。 ②目の前のことが楽しめなくなったり、スランプを感じたら積極的に休む、逃避する。 ③心は後からついてくる。心と身体は繋がっている。体を動かす、笑顔とありがとうを口にする。後から心が自然とポジティブになる! 2022/03/29
oooともろー
4
火山学者からのメッセージ。マグマ=煩悩。但し人間は煩悩をコントロールできる。野口英世、宮沢賢治、北杜夫や古典文学を通して煩悩との付き合い方を学ぶ。効率重視の現代を見直す。2024/02/12