内容説明
AIとは何であって、何でないのか。コンピュータの発達と共に歩んできた「考える機械」への道。ディープラーニングの登場、自動運転や自動翻訳、そして将来の汎用AIの可能性について、分かりやすく解説。
目次
1 AIとは何か(チューリングの電子頭脳)
2 これまでの道のり(黄金時代;知は力;ロボットと合理性 ほか)
3 これからの道のり(AIの現在;どのような問題が考えられるか;どのような問題が起きそうか ほか)
著者等紹介
ウルドリッジ,マイケル[ウルドリッジ,マイケル] [Wooldridge,Michael J.]
西ヨークシャー・ウェイクフィールド生まれ。オックスフォード大学教授。リバプール大学を経て2012年より現職。マルチエージェントシステム、計算論理、ゲーム理論に興味をもつ。マンチェスター大学でコンピュータ科学の博士号を取得
神林靖[カンバヤシヤスシ]
東京都千代田区生まれ。日本工業大学情報メディア工学科准教授。慶應義塾大学、早稲田大学、法政大学講師。計算理論と分散システム、そして政治科学に興味をもつ。三菱総合研究所を経て2001年より現職。慶應義塾大学より政治学の学士号を、ワシントン大学よりコンピュータ科学の修士号を、そしてトレド大学より博士号を取得(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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nbhd
15
コツコツと人工知能年表を作っている。その上で、この本はとても助かる本だった。大きなハテナになっていたのは「AI研究は、どのあたりで人間の知能に似たものを作ることを諦めたのか」という問題だ。著者によると、1990年代にロドニー・ブルックス(ルンバの生みの親)が当時主流の「知性的に記号操作できるAI」に疑義を唱え、「もっと環境と相互作用するやつじゃないと!」と主張したことが潮流を変えたらしい。僕の理解では、これが前期ヴィトゲンシュタインから後期ヴィトゲンシュタインへの転回と同じくらいすごいこと!として収まった2024/03/13