内容説明
飲酒運転で実刑が下った。会社には辞表を出し、子どもには海外出張と偽り家を出た。行き先は道交法違反者を集めた交通刑務所。「おまえらはゴミだ!」と看守に罵倒され、便所で体を洗う生活が待っていた。入所四カ月目、ようやく届いた妻からの手紙には離婚の文字があった。夫を憎み離れていく妻、壊れていく家庭、軽い気持ちで犯した罪が人生を崩壊させていく。前科を背負ったビジネスマンの未来は?刑務所の実態、受刑者たちの思いとその後を綴った衝撃のドキュメント。
目次
1章 ドライバーから犯罪者に
2章 刑務所への出頭
3章 市原交通刑務所という監獄
4章 更生と仮釈放
5章 妻の日記―獄中の夫へ
6章 前科一犯の社会復帰
著者等紹介
川本浩司[カワモトコウジ]
1937年山梨県生まれ。元大手重電機メーカー部長。1979年道交法違反により実刑判決を受け、市原刑務所へ入所する。出所後、『交通刑務所の朝』(恒友出版)を執筆。自己の体験、交通事故の加害者、被害者への取材をもとに、各メディアを通じドライバーへの警鐘を鳴らし続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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まさえ
3
著者の川本さんは むしろ運のいい人だと思った。 あととにかく道交法は厳しくなるのはいいことだと思うので、危険なことはどんどん厳しくしてほしいです2018/01/25
ドクしょくん
1
飲酒運転 交通事故 改めて運転の怖さを感じた2010/07/23
Terry Knoll
0
信号無視やスマホを見ながら自転車に乗る人が非常に多い。 この本を読めば、怖くてできないでしょうね。 執行猶予中に関わらずに二回目の飲酒運転で捕まる。 人身事故は起こしていないが、実刑判決が下る。 40代の著者は、約9ヶ月刑務所へ。 二人の子供には長期海外出張と言い、会社は休職扱いと良心的な対応をしてくれた。 看守の目から隠れて、作業の手をぬいたりと要領ばかり覚えて、出所しても「要領よくて、影で悪いことをする人」と、信頼を得ずまだ犯罪を繰り返す。 交通事故は被害者はもとより、加害者や家族まで不幸します。2014/06/14