内容説明
女性の政治参加が認められたのは一九四五(昭和二十)年十二月十七日。この日、選挙法が改正され女性参政権が実現した。翌一九四六年四月十日の総選挙では、日本初の女性代議士三十九名が誕生した。山口シヅエは、三十九名のなかのひとりである。シヅエの父は自転車製造業を営んでいたが、東京大空襲で工場は全焼、すべてを失った。敗戦後、占領軍が民主化をすすめ、その第一歩として女性も選挙に立候補できることになった―。戦禍が山口シヅエというスター政治家を誕生させたのである。三十九名の女性の生き方、愛と感動のストーリー。
目次
第1章 戦禍から生まれたスターたち
第2章 妻の座からの自立を賭けて
第3章 私たちの時代がやっと来た
第4章 無党派とミニ政党が活躍して
第5章 逆風が渦巻いた
第6章 再挑戦の墓碑銘
第7章 女性参政権ものがたり―女たちのチャレンジはつづく
著者等紹介
岩尾光代[イワオミツヨ]
1946年群馬県伊勢崎市生まれ。1964年前橋女子高等学校卒業後、文部省へ。広報・国会に配属され、大学紛争と大学の運営に関する臨時措置法の成立を体験。1971年より毎日新聞社出版局勤務。「毎日年鑑」「一億人の昭和史シリーズ」「昭和天皇崩御」などのムック、雑誌「毎日グラフ」「アミューズ」、「サンデー毎日」を担当して現在に至る。1999年3月に放送大学を卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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