内容説明
日本の食文化は、発酵食品「醤油」によって築かれてきた。「醤」は現在の醤油が生まれるはるか昔から、日本人の味覚を育て、日本料理を形成してきた。本書は、とらわれない目で「醤とその汁」の歴史を展望していく。第26回新風舎出版賞井狩春男賞受賞作品。
目次
太古から奈良時代まで(「醤」の存在を示す木簡と「大宝令」;醤油の歴史の宝庫「正倉院文書」 ほか)
平安時代(濃口醤油の製法による日本最古の醤油「延喜式の供御醤」;「延喜式の供御醤」づくりにチャレンジする! ほか)
中世(鎌倉~安土桃山時代の「液体調味料」六種)
江戸時代から現代へ(江戸時代の醤油の実体は?)
著者等紹介
松本忠久[マツモトタダヒサ]
昭和11年、東京都新宿区内藤町生まれ。昭和35年3月、東京大学文学部美学美術史学科を卒業。同年4月、東京放送(TBS)に入社。平成8年12月、同社退社。東京都杉並区在住。『平安時代の醤油を味わう』で、第26回新風舎出版賞井狩春男賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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