出版社内容情報
無職になった主人公・心は、かき氷屋兼民宿を営む老婆に出会い、店を手伝うことになる。店には常連客がいた。毎日夕ご飯を食べに来る「犬」と名乗る青年と、「ねこ」と名乗る大人びた小学生である。彼らや同世代の女の子「雪」と過ごす、楽しい日々が始まった。そんな中、心は少しずつ町の秘密に気付いていく。町の人々の多くは妖怪だったのだ――。
内容説明
無職になった主人公・心は、海に近い町でかき氷屋兼民宿を営む老婆に出会い、店を手伝うことになる。店には常連客がいた。毎日夕ご飯を食べに来る「犬」と名乗る青年と、「ねこ」と名乗る大人びた小学生である。彼らや同世代の女の子「雪」と過ごす、楽しい日々が始まった。そんな中、心は少しずつ町の秘密に気付いていく。姿を変えているが「犬」は本当は神社の狛犬で、「ねこ」は猫又。そして、町の人々の多くは妖怪だったのだ。隣町の狐たちとの戦も始まり、心は町の騒動に巻き込まれていくのだが―。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
雪丸 風人
12
幻想的な世界観と優しい心がくれる至福のとき。慌ただしい日常に疲弊して、わたしなんて価値がないと思いつめていた主人公が、フラリ出かけた旅路の先で新しい自分に出会う物語です。あったかい出会いの喜びが心に染みわたりましたよ。精神的にボロボロだった彼女が、流されるままあれよあれよと巻き込まれていくさまには、おかしみたっぷり。まさかの恋路も二重丸。これは夢見がちな人はもちろん、現実に疲れている人だってポワワ~ってなれそう。悪役キャラたちも絶妙に憎めなくって、ほっこり感がとまらないのよ。(対象年齢は12歳以上かな?)2025/05/25