出版社内容情報
ここは人生の最後にもう一度会いたい人と待ち合わせをするレストラン。たった一人にだけ会えるこの場所では、皆あたたかな思い出を胸に、期待を込めて相手を待つ。すぐに会うことができる人もいれば、ずっと待ち続ける人もいて――。読み終わったあと、世界が少し愛おしくなる、人生のきらめきを鮮やかに描いた、運命の人との7つの再会を描く連作短編。
内容説明
ここは人生の最後にもう一度会いたい人と待ち合わせをするレストラン。たった一人にだけ会えるこの場所では、皆あたたかな思い出を胸に、期待を込めて相手を待つ。罪悪感から会わずにいた恋人、子どもの頃に唯一味方になってくれた友人、飼い主を待つ犬、半世紀ものあいだずっと愛していた人…。すぐに会うことができる人もいれば、ずっと待ち続ける人もいて―。読み終わったあと、世界が少し愛おしくなる、人生のきらめきを鮮やかに描いた物語。第7回文芸社文庫NEO小説大賞“大賞”受賞作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
荒川叶
41
人生を終えた後、私は誰に会いたいと思うのかな。 ずっと待っていられる位大切な人に生きているうちに出会えるのかな。生きることを真っ当することはをできる人はどれぐらいいるのだろうか。 程よく人生を考える1冊2024/11/29
なごめ
34
死んだらあの世で先に逝った人が待っててくれる、と言うが、こんな素敵なレストランで待ち合わせできたら幸せですね。去年亡くなった母は、10歳で死に別れた実母に会えたかな?先に亡くなった2人の弟たちにも会えたかな?と思い、涙しました。作中の人々も、親子、姉弟、親友、恋人とそれぞれの思いを胸に再会を果たす物語が温かく繋がり、広がっていきます。いつしか自分も噴水の縁に座って見ているようなふんわりとしたここちでした。2025/08/28
starly
11
逢いたい人との再開を描く7つの短編集。 この短編では恋人、友人、家族と…様々な形での再開がありたった1人にだけ逢える場所で待つとしたら自分ならば誰を思い浮かべるのだろうか……。2025/09/01
陽ちゃん
9
人生の最後に、もう一度会いたい人と待ち合わせをする広場にあるレストランが舞台の短編連作。ずーっと待ち続けている人も、すぐに待ち人に会える人もいますが、みんな穏やかに過ごしているのが救われます。2025/02/13
文香
7
パステルカラーで彩られているようなお話だった。 ファンタジーだけど、現実感もあって温かな空気が満ちていた。 私は最期に誰に会えるだろうか。 人生最期に、こんなレストランでゆっくり食事ができたらいいなと思った。2025/06/15
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