- ホーム
- > 和書
- > 文庫
- > ティーンズ・ファンタジー
- > 電撃文庫
出版社内容情報
亡命政府の艦が帰還する。龍の巫女の祈りと謀略を乗せて――
内容説明
武器商人ギャルリー・ベリトと龍を殺す契約を結んだヤヒロは、民間軍事会社ギルドが統治する街、横浜要塞を訪れる。そこでヤヒロを待ち受けていたのは、“沼の龍の巫女”姫川丹奈と、三人目の“不死者”湊久樹だった。そのころ彩葉の元には、欧州の大企業ギベアー社から企業コラボのオファーが届いていた。初めての企業案件に舞い上がる彩葉。だがギベアー社は日本人生存者による亡命政府“日本独立評議会”の支援者であり、彼らの目的は彩葉を日本再独立の象徴として担ぎ上げることだった。そして日本独立評議会の背後には、新たな龍の巫女と不死者の影が―!廃墟の街で出会った少年と少女が紡ぐ、新たなる龍と龍殺しの物語、第二巻!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
36
武器商人ギャルリー・ベリトと龍を殺す契約を結んだヤヒロが訪れた、民間軍事会社ギルドが統治する街・横浜要塞。そこでヤヒロたちは「沼の龍の巫女」姫川丹奈と、三人目の不死者・湊久樹と出会う第二弾。丹奈たちが訪れた横浜を訪れた思惑、彩葉の元に届く大企業ギベアー社の企業コラボオファー、そして亡命政府・日本独立評議会と新たな竜の巫女。その思惑に巻き込まれる中で描かれる、それぞれの龍の巫女と不死者の関係がなかなか印象的でしたけど、未だ距離感が定まらないヤヒロと彩葉の関係がこれからどう変化していくのか続巻が楽しみですね。2021/12/10
オセロ
29
序盤は前巻同様説得過多な気がしましたが、後半の盛り上がりは圧巻の一言。 様々な組織や、新たに出てきた龍の巫女と不死者の思惑が入り乱れる展開は読み応えがありました。 ラストは切ないものでしたが、それでも前を向こうとする八尋と彩葉の覚悟には胸を打たれました。次巻も楽しみです。2021/12/14
しぇん
23
龍の巫女達も増えてきて、今後の伏線が増えた感じですかね。今回の顛末は哀しい物語になってしまいましたが、しょうがなかったのでしょう。あと、ロゼが一番かわいいと思いました2022/02/27
のれん
21
龍のモチーフが八卦だったりと中華要素が多い一方で、世界観そのものは私企業が暗躍する現代風のテロ問題を内包している。 いやこれもある意味で古くさい定番の一つになっているのだろう。彼女たちの理想に邁進しているという暴力を使った逃避行には胸を打たれるものの二番煎じは否めない。 あとストブラと同じく売れ線を考えているのか、ラキスケが唐突だ。まぁ妹の拗らせ具合も慣れ親しんだ感じでお約束は必要なんだろうけど。 なんとかひっくり返して欲しいけど、1000人以下の人口しかない「日本人」の目標が見えてこないのは難しい所だ。2021/12/12
ツバサ
20
前半から中盤までは世界観を広げる説明が多めで、少し退屈だったが中盤以降の日本独立評議会の裏が明らかになったり、不死者の殺し方が判明したりと惹きつけられる。ヤヒロと彩葉の年頃らしいモヤモヤした感じは癒しでした。ブログにて→ https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2021/12/11/2200002021/12/11