内容説明
ドラフト会議―プロ野球人生のすべては、あの日、星野監督が“交渉獲得権”を引き当てた瞬間から始まった。入団1年目に新人賞、Gグラブ賞を受賞し、通算2480安打、日本記録となる487本の二塁打など、数々の記録、記憶を残したミスタードラゴンズ・立浪和義。彼の野球の原点とは?文庫化に際し、野球解説者、WBC打撃コーチの経験を通して感じた、野球への考え方、将来への展望を語る。
目次
第1章 運命―ドラフト会議
第2章 スタート―新人時代
第3章 原点―少年期の思い出
第4章 出会い―PL学園時代
第5章 気力―1990年代
第6章 スタッフ―2000本安打前後
第7章 転機―レギュラー争い
第8章 決断―2007、8年
第9章 最後のシーズン―2009年
エピローグ 第二幕に向けて
著者等紹介
立浪和義[タツナミカズヨシ]
1969年生まれ、大阪府出身。1988年、PL学園からドラフト1位で中日ドラゴンズ入団。1年目からレギュラーとして活躍し、最優秀新人(新人王)、ゴールデングラブ賞を受賞。22年間の現役生活において、通算2480安打、日本記録となる487本の二塁打、通算5度のゴールデングラブ賞受賞など、数々の実績を残す。2008年からは打撃コーチを兼任し、2009年、引退。2013年、WBC日本代表打撃コーチ就任。現在は野球解説者として活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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金吾
23
野球に対する取り組みや人柄が伝わります。端からは順風満帆に見えた野球人生も実はかなり波瀾含みだったことがわかりました。代打の話は印象に残りました。2023/05/09
to boy
13
成績を残し、名をなした後、代打として使われた晩年の回想がとても良いです。一本のヒットの裏にどれだけ多くの人の支えがあるのかに感謝する姿勢が素晴らしい。もう一度ドラゴンズのユニフォームを着る日(=監督)を期待しています。・・・こういった芸能人、有名人の自伝って普通は見ないんだけど、本屋さんで立ち読みしたら面白かったので買っちゃいました。2014/03/13
おくりゆう
7
元中日ドラゴンズ立浪氏が引退後に野球人生を振り返り、野球(人生)観を著した本の文庫化。増補されたインタビューこそ短くて残念ですが、本文は純粋に面白いです。冷静な試行錯誤と苦悩、熱い闘争心、向上心とミスタードラゴンズとして愛される、野球人としての立浪氏の魅力が伝わってきました。2014/02/05
tsukamg
5
スター。しかし順風満帆ではない。オレやあいつやお前と同じく、その人生には様々な苦しみがあった。だが、どんなときでもいじけず、コツコツ努力し、感謝の心を忘れなかったところは、どうせオレなんかの濁った人生行路とは大きく違う。やっぱり、自然にあの言葉が出てくる。素晴らしい、と。今年は、もういっそ過去形で言うことにしたが、ドラゴンズが優勝したので、これから優勝への道のりを再体験できるのが楽しみ。2022/02/09
Decoy
1
ドラゴンズ・ファンにとって、特別だった選手の半生記を、ようやく読んだ。PL学園の寮生活の厳しさにびびる。選手生活晩年の代打出場への葛藤にうなずく。2004年の日本シリーズ第2戦は、実際にナゴヤドームで観戦していたので、松坂からの同点ホームラン・シーンが詳細に書かれていて、うれしい。あれは私の野球観戦人生のハイライトだった! 2016/06/07