内容説明
時代は第一次世界大戦中の1914年に遡ります。カナダ人獣医将校のハリー・コールボーンはホワイトリバーで黒い子グマを購入し、自身の故郷にちなんで「ウィニペグ・ベア」と名づけました。すぐにカナダ軍の連隊マスコットとなったウィニーは、やがてロンドン動物園随一の人気者となり、『クマのプーさん』に生命を吹きこむこととなったのです。A.A.ミルンの息子クリストファーの心をとらえ、『クマのプーさん』を不朽の名作にした実在したカナダ生まれのクロクマ「ウィニー」の心あたたまる真実の物語。
目次
第1章 舞台はととのった
第2章 ホワイトリバー鉄道駅にて
第3章 英国へ
第4章 ソールズベリー平原にて
第5章 ロンドン動物園へ
第6章 戦場へ
第7章 ロンドン動物園でのウィニー
第8章 クリストファー・ミルンとの出会い
第9章 晩年
第10章 ウィニーの遺産
著者等紹介
シュシケヴィッチ,ヴァル[シュシケヴィッチ,ヴァル][Shushkewich,Val]
ヴァルダイン・シュシケヴィッチ。ウィニペグで生まれ育ち、マニトバ大学文学部にて歴史人類学を専攻し、文学士号を取得。長年にわたって、研究・執筆、特に自然界に関して個人的関心を抱いてきた。ウィニペグにあるアシニボイン・パーク動物園を訪れた際、ウィニーとハリー・コールボーンの銅像に魅了され、カナダ史を書き著すという創作意欲を掻き立てられることとなった。現在は、夫ケンとともに、カリフォルニア州サンフランシスコに在住である
小林博子[コバヤシヒロコ]
東京都出身。津田塾大学英文学科卒業。2004~2005年にかけてウィニペグに在住。カナダ渡航歴は十数回にわたる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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