内容説明
フィリピン戦線において最も過酷、悲惨といわれたバレテ峠の「血戦」。細部にわたる記録と戦争全体を見通す理性的な視線。陸軍軍医中尉として従軍した詳細かつ迫真の戦記。
目次
第1部 鉄兵団バレテ峠の血戦―敗走七十日(応召から台湾まで;台湾防衛;比島の状況;鉄兵団ルソン島へ;米軍リンガエン湾上陸・マニラ占領;鉄兵団・血戦バレテ峠;バレテ落ち―敗走;誘死のジャングル死の彷徨―全滅;停戦命令;PW収容所;戦争への憎悪と反省―終戦処理雑感;余分に生かされて)
第2部 日中戦争応召篇(似非軍医誕生;北支の野戦病院)
著者等紹介
西井弘之[ニシイヒロユキ]
明治44年、岡山県浅口郡に生まれる。旧制六高を経て、岡山医科大学卒(昭和9年)。昭和13年、野戦病院軍医として日中戦争応召。昭和17年、医学博士。昭和19年、再応召。台湾を経てルソン島バレテ峠に派遣される。元陸軍軍医大尉。復員後、西井内科診療所長、(財)仁和会理事長、岡山県教育委員会委員長、笠岡市カブトガニを守る会会長などを歴任。著書『カブトガニ事典』(昭和48年、私家版)昭和60年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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