内容説明
その世界には僕達以外に命はなかった。僕と、そう遠くない場所に座っているであろう騅とが、生きるものの全てだった。日に映る星の瞬きは美しくて、儚かった。僕はそれ以上に小さく弱い存在でいて、僕ははじめて生きたいと願った。山脇崇平遺稿集。
目次
僕の居た場所
徐華
『磊々落々』
『SLEEPING WANDERER』
一本の道
僕とうちゅうじん
キナシリの抄
我が息子、崇平について(山脇平)
著者等紹介
山脇崇平[ヤマワキソウヘイ]
1979年3月、京都府で生まれる。幼少時代は兵庫県で育ち、高校、大学を関西学院で学ぶ。大学では文学部東洋史学科に入り、文芸部に属する。同人誌に載った紀行文は6カ月にわたりタイ、インド、パキスタン、中国、タイを旅した時のことを書いたもの。帰国後はクラシックギター部にも属し、練習に打ち込みながら文芸部への寄稿も続けた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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