内容説明
古くから人々に親しまれてきた『百人一首』には、成立の背景などに今も諸説が飛び交っている。本書では、『百人一首』のプレテキストと言われている『百人秀歌』と対比しながら、新たな視点で百首を読み解き、その中に隠されていた主題を浮き彫りにする。
目次
第1章 知っているようで知らない『百人一首』(どうして「小倉」がつくの?;『百人一首』の誕生前後 ほか)
第2章 『百人秀歌』のトリック(『百人秀歌』は秀歌じゃない?;蓮生という人物 ほか)
第3章 述懐しているのは、だれ?(定家が選んだのか、それとも…;京の都に流れたうわさ ほか)
第4章 『百人一首』を読みなおす(主人公「われ」の述懐―一番歌から一〇〇番歌まで;『百人一首』の主題歌 ほか)
著者等紹介
家郷隆文[カゴウタカフミ]
昭和5年生まれ。昭和28年、北海道大学文学部国文科卒業。昭和31年、北海道大学大学院修了。卒業論文は「藤原為家研究」、専攻は「御子左家三代の和歌」。藤女子大学、龍谷大学教授を経て、龍谷大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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