出版社内容情報
妻子と別居し、離婚を待つばかりの敏腕編集者・森悟のもとに、突如舞い込んだ列車事故の知らせ。妻は亡くなり、一人息子・裕太が遺された。子どもなど、仕事の邪魔としか思えない悟は、義理の両親に裕太を預けようとする。ところが、そこに妻の親友が現れたことから、事態は思いもかけない展開を見せはじめた。事故の詳細が判明してゆくうちに、謎はさらに深まってゆく。悟は失いかけた“絆”を取り戻すことができるのか? 冷めきった親子に訪れた奇跡のストーリー!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おしゃべりメガネ
195
とにかく色んな作品を書かれているマルチな作家さんですが、意外?にも初読み作品がこのタイトルでした。賛否両論あるようですが、個人的には決してキラいな作品ではありませんでした。しかし自分も男の子の父親なので、感情的にわかる部分もあるのですが、どこか少し押しつけがましい?感が否めなくて・・・。あらゆる育児もしくは教育のスタイルがあると思うので、ソコはなんとも言えないのでしょうが、「親子の感動」を求めるよりは、一人の自堕落な男の「再生」物語として、読むべきなんだと感じましたが、読む年齢層は限定されてしまうかなと。2011/01/26
紫 綺
86
ホラー作家とは知らずに読んだのだが、いつもの作風とは異なる感動もの。主人公の変貌落差を大きくして、ラストの感動へ繋げようとしたのだろうが、あまりに落差が大きすぎて、最後に感動大泣きとまではいかなかった。惜しい・・・。2012/11/17
taiko
63
別居中だった妻が、震災による列車事故で、突然この世を去った。残された息子と暮らし始めた悟の元に、妻の親友を名乗る女が現れ、2人の暮らしの手助けをし始める。新聞広告で見つけ、手に取った本。読みやすく、スラスラ読み進めましたが、う〜ん、イマイチだったかも。主人公の悟が、最後まで好きになれませんでした。子供への薄い感情とか、すぐに物に当たるところとか、ダメですね、私には。綺麗にまとまった話ではあったけど、感動はなかったです。残念でした。2016/02/12
しろいるか
58
日本語がかなり残念、とか文章拙い、などあちこちで酷評されていたので敢えて避けてた山田悠介。この作品を読んだ限りでは私が思っていたより文章は酷くなかった気がする。ただ、ストーリーも登場人物も類型的だし、先が読めてしまう。ラノベっぽい?昔流行ったハリウッド映画にこんなような話なかったっけ?悪くはないのだけど全体的に薄っぺらい印象だった。2013/02/27
舞
48
中学生の頃に。山田悠介の割にはとてもいい本だった。