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出版社内容情報
シューベルトの名曲『未完成交響曲』のミニチュア版スコア。近年の研究成果を踏まえた気鋭の音楽学者による解説も読み応え満点。
今なお演奏会の人気プログラムのひとつであり続ける〈未完成〉にまつわる謎は、大きく二つある。なぜ作曲家はこの曲を2楽章で完結させたのか? なぜ初演が作曲家の死後、1865年まで持ち越されたのか? 気鋭の音楽学者として注目される解説者は、近年の研究成果を踏まえつつ、独自の視点に立ち、この曲の成立事情、中期の到達点としての位置付け、作品伝承と作曲者自身の評価、多様な出版譜の問題、等を周到に論じたうえで、楽章ごとに精緻な分析と大胆な解釈を展開する。本解説の、今までにない特色は、膨大な歌曲群を含む自作からのエコーや援用の指摘であり、かつ、次に続くロマン派作品への影響の言及である。
楽曲解説=堀 朋平/第1楽章/第2楽章/補遺〕第3楽章のためのピアノスケッチ
【著者紹介】
日本学術振興会特別研究員PDを経て、2013年東京大学大学院人文社会系研究科博士後期課程修了。博士論文『フランツ・シューベルトとロマン主義」により日本シェリング協会第10回研究奨励賞受賞。武蔵野音楽大学・国立音楽大学講師。
目次
第1楽章 アレグロ・モデラート
第2楽章 アンダンテ・コン・モート
付 第3楽章のためのピアノスケッチ