出版社内容情報
月の光に照らされた景色が眼前に現れるような、そして松尾芭蕉の心情がにじみ出る11句を、新実特有の「うた」節にのせていく。松尾芭蕉の句のなかから月を題材にした11句を選び、4曲に編み付曲したもの。月の光に照らされた景色が眼前に現れるような、そして芭蕉の心情がにじみ出る句を、新実特有の「うた」節にのせていく。月の光と影のコントラストや静寂が表現され、そして日本人の持つ独特の感覚を呼び覚まさせてくれる。聴く人を惑わすような幻想的な音世界である。《遊びをせんとや生まれけむ》《おくのほそ道――越の国々/みちのくへ》などと並ぶ日本古典文学を題材にした既刊の作品と並ぶ逸品。
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新実 徳英[ニイミ トクヒデ]
作曲:東京大学工学部、東京芸術大学作曲科卒業。同大学院修了。ジュネーブ国際バレエ音楽作曲コンクールのグランプリ並びにジュネーブ市賞をはじめ、文化庁芸術祭優秀賞、中島健蔵音楽賞、別宮賞、尾高賞、文化庁芸術祭大賞、佐川吉男音楽賞など受賞多数。管弦楽作品の多くは、国内ではNHK交響楽団をはじめ、海外でも主要なオーケストラにより演奏され、それぞれ高い評価を得ている。現在、桐朋学園大学院大学教授。東京音楽大学客員教授。