出版社内容情報
フクシマにつながるものとして祈りが込められた作品。表現も含め創り上げるのに難易度は高いが、歌えば歌うほど深みが増す。
2015年のTokyo Cantatで初演された寺嶋陸也氏の3曲からなる無伴奏混声合唱曲。嵯峨信之の代表作『ヒロシマ神話』に『火』『骨』の2篇を加え、フクシマにつながるものとして作曲者が祈りを込めた。ルネサンスの合唱様式を踏襲し、声と言葉の力だけで構成された無伴奏合唱曲であることを強調するために「モテット」と銘打っている。多声部編成の曲もあり表現も含めてつくり上げるのに難易度は高いが、歌えば歌うほど深みが増す逸品。
ヒロシマ神話
骨
火
【著者紹介】
1964年生まれ。東京藝術大学音楽学部作曲科卒、同大学院修了。作曲、ピアノ演奏のほか、東京室内歌劇場やびわ湖ホールのオペラ公演の指揮など、活動は多方面にわたる。オペラやカンタータ、合唱のほか、室内楽や古代復元楽器のための作品など数多く楽曲を手掛け、国内はもとよりイタリア、イギリス、フランス、オランダ、スペイン、アメリカ合唱国などでも演奏されている。