内容説明
イギリスの中のもう一つの国、そこには豊かな自然と音楽が息づいている。“故郷の空”や“ほたるの光”の原曲をはじめとする民謡の数々、見事な跳躍が特徴のハイランド・ダンス、バッグパイプの印象的な響き。そして多くの人々が忘れていた古い歌を口頭で伝え、歌うということを日常的に行ってきた「トラヴェラー」と呼ばれる流浪民たち。本書は、彼らを導き手に、スコットランドの音楽文化を内側から探り、伝統の持つ今日的な意味をやさしく解き明かす。
目次
第1章 スコットランドはここにある(イギリスの四つの顔;スコットランドの二つの顔)
第2章 歌とダンスのスコットランド(スコットランドらしさを探る;スコットランドの歌あれこれ;スコットランドのダンス ほか)
第3章 伝統の担い手「トラヴェラー」(民謡の盛衰とリヴァイヴァルの試み;トラヴェラーと呼ばれる人々;歌が支えるトラヴェラー社会 ほか)
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