内容説明
時代の思潮によってときに「革命児」として迎えられ、ときに「反動家」として非難された生涯は、波乱に富んだものであった。偉大な交響曲作家にして古典的フランス精神の代表者。
目次
プロテウス
生涯(神童時代(1835‐53)
革命家(1854‐70)
アルス・ガリカ(1870‐86)
古典主義者(1887‐1901) ほか)
作品(舞台作品;教会音楽;世俗声楽作品;管弦楽作品 ほか)
証言
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しゅうあっと
1
革命家あるいは反動家とも言われ、歴史から除かれてきたサン=サーンス。 この本は事実を述べる形で書かれていて、著者の解釈はあまり含まれていなかったように思います。認められ、拒否され、また認められ……と、人々からの反応に一貫性があるのかないのか……ただでさえ良くわからないのに、章によって年代を行ったり来たりするもんだから、読みにくかったです。原注も見にくい!笑 全体を広く扱っているので説明が薄く、それもあって少し分かりにくいのかなと思います。 それでも、伝記の少ないサン=サーンスを知るにはよい本だと思います。2014/02/06