内容説明
孤高な作曲家の内面に新たな光を！１９世紀ドイツ・ロマン派のリートを完成！シューベルト、シューマンの後をついで３００曲近い歌曲作品を残したオーストリアの作曲家ヴォルフ。本書は悲劇的な天才と称される複雑な生涯を、作曲家の内面と作品から丹念に解明した評伝である。
目次
病気と音楽の「霊感」
永遠のディレッタント？
批評家―詩人別歌曲チクルス傑作群
歌の本とオペラの夢
寡作時代―『代官様』―最期
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
叛逆のくりぃむ
7
一般には馴染みの薄いクラシックの作曲家フーゴ・ヴォルフの評傳。私がヴォルフの名を知つたのは、ワーグナー＝ブラームス論爭に於いて彼の名前が登場したのを端緒とする。後年に至り、ニーチェと同樣にワーグナーに對して批判的な視線を向けてゐたことは初めて知つた。ヴォルフの歌曲をすべて聽いてみたいと思つた。2015/05/23
