文春文庫
東京セブンローズ〈下〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 425p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167111229
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

敗戦後、信介は恐るべき陰謀を知る。占領軍が「忌むべき過去」を断ち切るべく、日本語のローマ字化を図っているのだ。戦時下の日本人を支えたのは国家ではなく、「国のことば」ではなかったか。未曾有の危機に七人の名花・東京セブンローズが立ち向かう。国敗れて国語あり。末長く読みつがれる名編、堂々の完結。

著者等紹介

井上ひさし[イノウエヒサシ]
昭和9(1934)年、山形県に生れる。上智大学外国語学部フランス語科卒業。浅草フランス座文芸部進行係などを経て文筆業に入り、戯曲、テレビ脚本で数々の賞を受賞。47年、小説「手鎖心中」で直木賞受賞。54年、戯曲「しみじみ日本・乃木大将」「小林一茶」で紀伊国屋演劇賞、翌年、読売文学賞戯曲賞を受賞。56年、「吉里吉里人」で日本SF大賞、翌年、同作で読売文学賞小説賞を受賞。平成11年、執筆17年におよぶ大作「東京セブンローズ」を刊行、菊池寛賞を受賞
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