出版社内容情報
西岡信雄先生は現在大阪音楽大学の学長を務めておられ、「音楽人類学」というユニークな学問の研究を進めている。本書はその一連の研究の中で、特に「楽器」と人類の付き合いに焦点を当てて得られた知見に基づくエッセイ集である。人類が夢見てきた楽器はどんなものか、現代の楽器の常識は本当に意味があるのか、などが多く語られており、新楽器創作の点からも非常に興味深い。
内容説明
「管の並べ方に決まりはあるのか」「左利きに有利な楽器はあるのか」「動物と楽器にはどんな関係があるのか」「地球を楽器にすることはできるのか」「大太鼓の音はなぜ不気味なのか」「銅鐸は本当に楽器なのか」…。さまざまな視点から楽器を見てみると、そこには意外な事実や発見が隠されている。音楽人類学者にして楽器学の権威が、多くの図版とともに紹介する、面白くて不思議な音と楽器の世界。
目次
一度にたくさんの音を出したい
管をどう並べるか
管を巻く
ヴァルヴか、スライドか
利き手と楽器の右左
S・M・L・LLサイズ楽器考
ヴィブラート文化論
一本指の笛に獅子が舞う
糸一本に託す
弦楽器のえくぼ〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
がっち
2
また楽器博物館に行きたくなった。今のような楽器が乗ってるわけではなかったが、楽器の歴史っていうのは面白く、かなり昔から楽器をつかって人類は楽しんできてるんだなぁと思う。見たこともない楽器だけど、今使われている楽器もいずれみたこともない楽器と言われるのだろうか。2012/08/22
ユキ@うろちょろ
1
見たことも無い楽器達。うねったパイプのような楽器など、まず楽器に見えないものも多く、民族楽器も含めて楽器の世界は広いと思う。 フルートと逆の、左持ちで吹ける横笛があるなんて知らなかったな~。
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