目次
序章 祝祭への道
第1章 町を舞台にした祭典
第2章 蘇るモーツァルトの町
第3章 芸術の楽園
第4章 仮面に映る祝祭史
第5章 世界のなかの祝祭都市
終章 ザルツブルクの力
著者等紹介
小宮正安[コミヤマサヤス]
1969年東京生まれ。1998年東京大学大学院欧米系文化研究専攻博士課程満期単位取得。現在、東京芸術大学、中央大学、立教大学で非常勤講師を務める。専門はドイツ文学、ヨーロッパ文化史
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感想・レビュー
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うえ
3
「1800年、ナポレオン軍はザルツブルクに無血入城を果たし…1801年、ナポレオンは自分の兄弟にザルツブルクの支配をゆだねた。…1818年に町の中心部で火災が起こり、大司教の宮殿の一部が焼け落ちた事件も、この町にいっそう暗い影をなげかけた。このような苦境にさいなまれているかぎり…芸術どころの、さわぎではなかった。ましてや、この町の人々がモーツァルトのことを思い出す可能性など、どこに存在していたというのだろう。彼はそもそも、生まれ故郷のザルツブルクを捨てた男として、あまり評判がよくなかった。」2025/07/14